
こんにちは。
元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。
Pork Audio(ポークオーディオ)からリリースされているブックシェルフスピーカー ES20の試聴レビューです。
Signature Elite シリーズのブックシェルフ型は小さいサイズからES10 ES15 ES20と3種類の展開がありES20は一番大きなスピーカーです。
記事の目次
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES20の試聴レビュー

ES20は2021年に日本に再上陸したPolk Audioからリリースされた Signature Elite シリーズのブックシェルフスピーカーです。
Polk AudioのランナップはエントリークラスからMonitor XTシリーズ Signature Elite シリーズ Reserveシリーズと用意されており、Signature Eliteはミドルクラスとなります。
ES20はブックシェルフ型ラインナップで一番大きなサイズで高さ37.5cm 横幅21.6cm 奥行35.4cmと割と大きめのスピーカーです。
音質で言うとESシリーズの中で一番余裕がある感じでしっかりサイズアップのメリットを享受しているモデルです。
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES20の仕様
3色のカラーバリエーション

Signature Eliteシリーズ共通のブラウン・ブラック・ホワイトの3色展開となっています。
どれも好きなデザインですが、個人的にはホワイトのボディーにグレーのグリル(サランネット)が好きです。
サランネットを外した状態だとブラックが好みです。
ブラウンはブラックより少し軽やかな印象になるのでリビングオーディオにハマりそうですね。
特許技術のパワーポート

Signature Eliteの一番特徴的な技術としてあげられるのがパワーポートです。
背面のバスレフポートに円錐状のパーツが差し込まれており、ポートから排出される空気の流れを整えつつ拡散する形状になっています。
この構造により歪みや付帯音を抑えつつも一般的なバスレフに比べ3dB程の出力アップに貢献しています。
ES20はサイズが大きい分ポートの口径も大きく、低域のスケール感はESシリーズの中でも一番余裕があります。
背面ポートですが空気が拡散される設計なので壁との干渉は比較的少なめです。ただしES20はボディが大きいので設置スペースにはある程度余裕を持っておくのが無難です。
ハイレゾ対応のテリレン・ドーム・トゥイーター

Signature Eliteシリーズは共通して2.5cmのテリレン・ドーム・トゥイーターが採用されています。
テリレンとはポリエステル系繊維の商品名です。
高域側は40kHzまで伸びているのでハイレゾ音源にも対応しています。
Amazon MusicやApple Musicでもハイレゾ音源が気軽にストリーミングできる時代なので嬉しいスペックです。
仕様

トランスデューサー 2.5cm テリレン ドーム トゥイーター / 16.5cmマイカ強化ポリプロピレン・ウーファー
エンクロージャー形式 リア・バスレフ型(リア Power Port)
再生周波数範囲 41Hz–40kHz
インピーダンス 4Ω
感度 (2.83V/1m) 86dB
クロスオーバー周波数 2,400Hz
接続端子 シングル、金めっき
カラー ブラウン、ブラック、ホワイト
外形寸法(W×H×D) 216×375×354mm
質量(1台) 7.7kg
付属品 取扱説明書、保証書、グリル(マグネット式)、ラバーパッド、壁掛け用テンプレート
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES20の音質レビュー

ES15から切り替えて試聴するとまず低域のスケールの違いに気づきます。
ウーファーが13cmから16.5cmに大型化したことで低音の量感と深さが明らかに増しています。
低域の存在感はアップしていますが中高域が低域にマスキングされることもなく、艶と広がりはしっかり共存しているのがES20の魅力です。
シャープかマイルドかで分けると若干マイルドな傾向はES15と共通ですが、ES20の方がより堂々とした鳴り方をします。ボーカルに芯があって、バンドから打ち込みサウンドまでまるごと部屋に鳴らすような感覚です。
低域はウッドベースのラインもキックの輪郭もしっかり分離して聴こえます。量感重視でありながら締まりが甘くなっていないのはパワーポートの恩恵だと思います。
傾向としてはロック・ポップス・R&Bなどが特に気持ちよく聴けます。映画のサウンドトラックとも相性が良いです。
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES20の評価

ES20の試聴をしているときには価格を完全に忘れていました。
低域のスケール感。中高域の艶と広がり。ブックシェルフスピーカーならではの空間表現の巧みさも合わさり音楽に没入できます。このクオリティーで実売5万円前後というのはかなり驚異的なコスパです。
同じSignature EliteシリーズのES15との比較では、ES15の方がコンパクトで設置しやすく価格も安い。ES20はサイズと価格なりに低域のスケールとダイナミクスが一段上というイメージです。狭い部屋ならES15、余裕のある部屋でしっかり鳴らすならES20という選び方が自然だと思います。
ES20は音楽を迫力と一緒に楽しみたい方、サブウーファーなしで低音をしっかり出したい方におすすめのスピーカーです。
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES20におすすめのアンプ
ES20は4Ωの低インピーダンスで感度も86dBとやや低めです。アンプを選ぶ際は4Ω対応と明記されているモデルを選ぶのが重要なポイントです。
DENON PMA-600NE

ES20と組み合わせるアンプとしてまず頭に浮かぶのがPMA-600NEです。
4Ω時に70W出力と駆動力が高くES20をしっかり鳴らし切れます。DenonらしいパワフルでS/N感の高い低音はES20のキャラクターとも非常にマッチします。Bluetooth・DAC・フォノイコライザー内蔵なのでシステムをシンプルにまとめたい方にも最適です。
PMA600NEの個別記事はこちら
MARANTZ PM6007

よりシルキーな中高域を引き出したい場合はPM6007との組み合わせもおすすめです。
4Ω対応でES20を穏やかに鳴らしてくれます。ポップスやボーカルものを中心に聴く方にはこちらの組み合わせが好みに合うかもしれません。
YAMAHA A-S301

スピーカーに予算をかけてアンプはコストを抑えたいという方にはA-S301が候補になります。4Ω対応・60W出力でES20を鳴らすのに十分な駆動力があります。YAMAHAらしい素直な音質でES20の個性をそのまま引き出してくれます。
最後に
Polk Audio Signature Elite ES20は、ブックシェルフスピーカーとしての設置しやすさと、トールボーイに迫るような低域のスケール感を両立した、非常に完成度の高い一台だと思います。
5万円前後という価格でこの鳴りっぷりを体験できるのは、かつてショップで様々なスピーカーを試聴してきた私にとっても素直に驚きでした。
「設置スペースに余裕があって、音楽を迫力と一緒に楽しみたい」という方にはぜひ候補に入れていただきたいスピーカーです。コンパクトさを優先するならES15、低音のスケール感を優先するならES20、という選び方がわかりやすいのではないでしょうか。


