元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。
JBLのモニタースピーカー104-BT-Y3のレビュー記事です。
同軸ユニットを生かした定位の良さとbluetooth対応の使い勝手の良さなど魅力満載なモデルです。
記事の目次
JBLスピーカー 104-BT-Y3の試聴レビュー
104-BT-Y3はホームオーディオではなくスタジオモニターとしてリリースされた104-Y3にbluetooth接続機能が追加されたモデルです。
オーディオユーザーではなく楽曲制作をするDTMerに向けて開発されたものだと思いますが評判が良く気になっていました。
今回試聴する機会があり、楽曲制作者だけでなく音楽LOVER、音楽リスナーにもおすすめできる内容だったので記事にしました。
コンパクトサイズで音質、価格、使い勝手に優れたコスパ最強モデル
JBL 104-BT-Y3の仕様
フロント
コンパクトで丸みのあるデザイン。
アンプ内蔵側の前面にはボリュームノブとインプットセレクター、ヘッドホン出力とAUX INが配置されています。
まさにDTM初心者に向けたエントリー機といった雰囲気です。
カラーはブラック、ホワイトの2色展開。
DTMやデスクトップオーディオに最適
リア
バスレフポートは背面に配置されています。
アンプ側にはメガネプラグの入力、電源ボタン、各種入力端子があります。
L/Rはスピーカーケーブルで接続します。
アンプはマスター側のみの簡素な作り
同軸ドライバーユニット採用
ウーファーとツイーターが同一線上に配置された同軸スピーカーというスタイルを採用しています。
同軸スピーカーのメリットとしてはまず空間表現力の高さがあげられます。
センター定位の良さ(ボーカルなどがしっかりと中心から聞こえること)や各楽器の配置がしっかりと表現されることで濁りの少ないサウンドが楽しめます。
同軸ユニット採用で正確なモニタリングが可能
多彩な入力チャンネル
入力端子は背面にステレオ標準フォーン(3P・バランス)とステレオRCA(アンバランス)、前面にステレオミニ端子が用意されています。
さらにbluetooth接続にも対応しています。
面白い機能としてはインプットセレクターに「ALL」というチャンネルがあり、全ての入力を同時に鳴らすことができます。
音楽をミックスするというよりはPCで作業しながらbluetooth接続中のスマホの通知を鳴らしたりといった使用方法が想定されている気がします。
あとはPCは常時優先接続、スマホから気軽に音楽をかけたいときにはbluetoothで鳴らすなど非常に便利に使えると思います。
豊富な入力端子と切り替えなしで全て鳴らせる「ALL」機能
仕様
周波数レンジ:(-10dB)60Hz~20kHz
指向角度(水平×垂直):120°×120°
最大音圧レベル(Cウェイト):104dB SPL
ドライバー構成LF4.5インチ(114mm) HF0.75インチ(19mm)
クロスオーバー周波数1,725Hz
パワーアンプ 30W×2、Class D
入力端子・形式:ステレオ標準フォーン(3P)【バランス】ステレオRCA【アンバランス】ステレオ・ミニフォーン【アンバランス】
最大入力レベル:ステレオ標準フォーン/+20.3dBu(+4dBu) ステレオRCA/+6dBV(-10dBV) ステレオ・ミニフォーン/+6dBV(-10dBV)
スピーカー入出力端子:バネ式
Bluetooth:Bluetooth Ver.5.0 最長通信距離 約30m 対応プロファイルAVRCP、A2DP 対応コーデックAAC、SBC
電源:AC100V、50/60Hz
消費電力(1/8出力、ピンクノイズ):5W
寸法(W×H×D):153×247×125mm(除突起部)
質量:2.1kg(マスタースピーカー) 1.8kg(エクステンションスピーカー)
付属品:ステレオミニフォーン⇔RCAケーブル(約1.5m)、スピーカーケーブル(約2m)、電源コード、取扱説明書
JBL 104-BT-Y3の音質レビュー
コンパクトな躯体から想像していたよりもバランスが良くしっかりとした音です。
癖の少ないナチュラルなサウンドで押し出し感は強くないですがクッキリとしたキャラクターです。
低域はある程度のラインまでしか出ないのと高域に多少滲みを感じます。
定位、空間表現は優れていて入門用のPCスピーカーとして十分なクオリティーだと思います。
艶感、うるおいはあまり感じませんが透明感があり繊細な表現もできるので気持ちよく音楽を奏でます。
定位が良くサウンドをしっかり描く表現力
JBL 104-BT-Y3の評価
感動を演出するタイプのスピーカーではありませんが必要な音を正確に表現する力があると思います。
実売価格は2万円以下と信じられないくらいのコストパフォーマンスです。
アンプ内蔵のパワードスピーカーでこれだけで完結できることを考えるとPCの音質をグレードアップさせるスピーカーとして最適だと思います。
コンパクトでデスクのスペースをとらないのも魅力的なポイントです。
Bluetooth接続に対応しているのも素晴らしく、これからスピーカーデビューしたい方やサブとしてお手軽なシステムが欲しい方にはとてもおすすめなスピーカーです。
コスパに優れ使い勝手の良いエントリーモデル
最後に
スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。