こんにちは。
元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。
Polk Audio(ポークオーディオ)からリリースされているMonitor XTシリーズからMXT20の試聴レビューです。
以前の記事でMXT15を紹介しましたがワンサイズ大きくなったことにより余裕がある鳴りっぷりです。
記事の目次
Polk Audio(ポークオーディオ)MXT20の試聴レビュー
MXT15は2021年に日本に再上陸したPolk AudioからリリースされたMonitor XTシリーズのブックシェルフスピーカーです。
ブックシェルフ型はコンパクトサイズのMXT15と一回り大きいMXT20の2種類が用意されています。
MXT15は特に中高音の透明感が素晴らしく、MXT20になると低域の量感がアップするだけでなく中高音の艶感も向上しています。
どちらもそれぞれの個性と良さがありおすすめなので比較も交えながら紹介していきます。
MXT15の記事はこちら
Polk Audio(ポークオーディオ)MXT20の仕様
ハイレゾ対応のテリレン・ドーム・トゥイーター
高域側は40kHzまでカバーする2.5cmのテレリン・ドーム・トゥイーターが採用されています。
テレリンとはポリエステル系繊維の商品名だそうです。
Amazon Musicなどストリーミングで手軽にハイレゾ音源が楽しめる時代なので嬉しいスペックです。
16.5cmダイナミック・バランス・ウーファー
16.5cmのダイナミック・バランス・ウーファーが採用され量感のある豊かな低音が魅力的です。
再生周波数もMXT15の48HzからMXT20の38Hzになりローエンドが伸びています。
仕様
トランスデューサー | 2.5cm テリレン ドーム トゥイーター 16.5cm バイ・ラミネート・コンポジット・ウーファー |
エンクロージャー形式 | リア・バスレフ型 |
再生周波数範囲 | 38Hz–40kHz |
インピーダンス4Ω | (4~8Ω出力のアンプに対応) |
感度 (2.83V/1m) | 87dB |
クロスオーバー周波数 | 3,200Hz |
接続端子 | シングル、ニッケルめっき |
カラー | マット・ブラック |
外形寸法(W×H×D) | 191mm × 330mm × 280mm |
質量(1台) | 5.5kg |
付属品 | 取扱説明書、保証書、グリル、ラバーパッド |
Polk Audio(ポークオーディオ)MXT20の音質レビュー
MXT20ではMXT15の透明感のあるサウンドに十分な低音が加わります。
MXT15で不足気味だった低域の量感が増すことで中高域の艶がアップしてより音楽に余裕が生まれます。
ストイックなMXT15に比べてリッチで安心感があるMXT20といったイメージです。
低音は過度に膨らむことは無くすっきりとしていながらしっかり鳴っているので不足は感じません。
しっかり土台の低音が中高音を支えているので落ち着いて音楽を楽しむことができます。
情報量もアップしているように感じ、鮮やかさやボーカル帯域の表現力が素晴らしいです。
価格としてはエントリークラスですが本格的なアンプやアクセサリーと組み合わせていけばしっかりとオーディオとしての高音質を実現することができます。
ブックシェルフとしいては大きめのサイズなので事前に設置のシミュレーションはしておきましょう。
Polk Audio(ポークオーディオ)MXT20におすすめのアンプ
DENON(デノン) PMA-600NE
MXT20自体がお手頃価格なのでコストパフォーマンスで選ぶならDENONのPMA-600NEがおすすめです。
低価格ながら広がりのある空間表現とビビットなサウンドデザインです。
PMA-600NEの個別記事はこちら
YAMAHA(ヤマハ)A-S801
ヤマハの名作プリメインアンプA-S801は華やかで広がりのある高域が特徴的です。
MXT20の美しい中高域の良さがとマッチして魅力的なサウンドが生まれます。
A-S801の個別記事はこちら
DENON(デノン) PMA-900HNE
低域にパンチがありボトムのしっかりしたサウンドがお好みならA-S801よりPMA900HNEがおすすめ。
ネットワークオーディオ機能も搭載しておりリスニングスタイルの幅が一気に広がります。
PMA-900HNEの個別記事はこちら
価格帯別プリメインアンプ
他にもおすすめのアンプはたくさんあるのでレビュー記事を価格別にまとめてみました。
下のバナーをクリックするとジャンプできます。
参考になれば幸いです。
Polk Audio(ポークオーディオ)MXT20の評価
MXT20はペアで3万円前後の価格で購入可能です。
この価格帯の製品でここまでのサウンドが出せるものはあまり思い当たりません。
私がこの価格レンジで検討するならPolk Audioの他モデルかDali(ダリ)やWharfedale(ワーフェデール)の一部のモデルが比較対象になってくると思います。
もちろんスピーカー毎にサウンドは異なるのでメーカーで傾向をくくってしまうのは乱暴ではありますが、比較するとDaliの低価格モデルは多少ゆるめで温かみのあるチューニング、Wharfedaleは倍音の響きが美しく華やかなサウンドの印象です。
MXT20は必要な部分は全てハイレベルでさらにバランスが取れたモデルで、アンプや周辺アクセサリーをステップアップしていく楽しみが一番大きなスピーカーではないかと思っています。
MXT15の記事でも書きましたが、MXTシリーズはマッチングされたセンタースピーカーやハイトモジュール、サブウーファーなども用意されているのでサラウンドシステムにも対応しています。
もちろんオーディオ用途にも大推薦できますがシアター用途としても明瞭なサウンドのMXTシリーズは良いと思います。
ハイレベルなサウンドをコストパフォーマンス重視で手にしたいという方にはMXT20をおすすめします。
最後に
MXT20はコスパ最強のコンパクトスピーカーです。初めての本格オーディオとしてもおすすめです。
しかしせっかくの機材も使い方次第で出る音は変わってしまいます。
スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。