元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。
Pork Audio(ポークオーディオ)からリリースされているスモールサイズのブックシェルフスピーカー ES15の試聴レビューです。
小さいサイズからES10 ES15 ES20と3種類のサイズ展開があります。
記事の目次
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES15の試聴レビュー
ES15は2021年に日本に再上陸したPolk Audioからリリースされた Signature Elite シリーズのブックシェルフスピーカーです。
Polk AudioのランナップはエントリークラスからMonitor XTシリーズ Signature Elite シリーズ Reserveシリーズと用意されており、Signature Eliteはミドルクラスとなります。
ES15はブックシェルフ型ラインナップのミドルサイズで高さ30.6cm 横幅19.2cm 奥行25.9cmと使い勝手の良いサイズ感です。
壁掛けも対応しているようですが結構存在感あると思うのでスタンド使用が良さそうです。
大きめのデスクならデスクトップオーディオでも使えそうですね。
高音質なブックシェルフスピーカーES15
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES15の仕様
3色のカラーバリエーション
Signature Eliteシリーズはブラウン・ブラック・ホワイトの3色展開となっています。
どれも好きなデザインですが、個人的にはホワイトのボディーにグレーのグリル(サランネット)が好きです。
サランネットを外した状態だとブラックが好みです。
貴重なホワイトカラーも選べるスピーカー
特許技術のパワーポート
Signature Eliteの一番特徴的な技術としてあげられるのがパワーポートです。
上の画像は背面のバスレスポートを上から見ている状態ですがバスレフの穴に突き刺さるように円錐状のパーツが差し込まれていて、ポートから排出される空気の流れを整えつつ拡散する形状になっています。
この構造により歪みや付帯音を抑えつつも一般的なバスレフに比べ3dB程の出力アップに貢献しています。
背面バスレフですが空気が拡散されており背面の壁との干渉も少ないです。設置の自由度が高い事もデスクトップオーディオにおすすめできる理由です。
バスレフポートの欠点を補いパワーアップしたパワーポート
ハイレゾ対応のテリレン・ドーム・トゥイーター
Signature Eliteリーズは共通して2.5㎝のテリレン・ドーム・トゥイーターが採用されています。
テレリンとはポリエステル系繊維の商品名だそうです。
高域側は40kHzまで伸びているのでハイレゾ音源にも対応しています。
Amazon musicなどでも気軽にハイレゾ音源のストリーミングが楽しめる時代なので嬉しいスペックです。
テレリンドームツイーターで40kHzまでの再生に対応
仕様
トランスデューサー | 2.5cm テリレン ドーム トゥイーター 13 ㎝マイカ強化ポリプロピレン・ウーファー |
エンクロージャー形式 | リア・バスレフ型(リア Power Port) |
再生周波数範囲 | 44Hz–40kHz |
インピーダンス | 4Ω |
感度 (2.83V/1m) | 85dB |
クロスオーバー周波数 | 2,400Hz |
接続端子 | シングル、金めっき |
カラー | ブラウン、ブラック、ホワイト |
外形寸法(W×H×D) | 192×306×259 mm |
質量(1台) | 5.9kg |
付属品 | 取扱説明書、保証書、グリル(マグネット式)、ラバーパッド、壁掛け用テンプレート |
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES15の音質レビュー
視聴時にサイズが小さいES10から切り替えた影響もあるかもしれませんがES15は重心が低く低域の量感があります。
シャープかマイルドかで分けると若干マイルドな音質で丸みのある輪郭の音が前に力強く飛んできます。
しっかり空気感のある低音を出していて、低域の質感も良い感じで、倍音成分が少なく埋もれがちなウッドベースの音もしっかり再生されています。
低域の存在感が強めですが同時に中高域のクリアさもマスキングされることなく艶や広がりも十分感じられます。
傾向としてはPOPSやダンスミュージック等が気持ちよく聴けるのではないかと思います。
重心低めなだけでなく中高域の広がりや美しさも共存
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES15におすすめのアンプ
DENON(デノン)PMA-600NE
ES15はコスパの良いスピーカーなのでアンプもコスパ重視で組み合わせたくなります。
コスパでまずに頭に浮かぶPMA600NEは外せません。
PMA600NEの個別記事はこちら
MARANTZ(マランツ)NR1200
HDMI入力端子搭載のNR1200と組み合わせてTVの高音質化を目指すのもおすすめです。
音質的にはPMA600NEよりもフラットな傾向です。
NR1200の個別記事はこちら
価格帯別プリメインアンプ
他にもおすすめのアンプはたくさんあるのでレビュー記事を価格別にまとめてみました。
下のバナーをクリックするとジャンプできます。
参考になれば幸いです。
Polk Audio(ポークオーディオ)Signature Elite ES15の評価
ES15の試聴をしているときには価格を完全に忘れていました。
中高域の美しさ。低域の質感。付帯音が少なく広がりと立体感のある音。このクオリティーで実売価格3万円台というのは驚異的です。
同じくらいの価格帯のPolk Audio MXT20との比較ではES15の方が骨太な傾向です。
実際の低域再生限界はMX20の方が低いのであくまでも聴感上のバランスです。
MX20とES15はどちらも良いスピーカーでどちらが良い音に感じるかは本当に人それぞれだと思いますが私の個人的な感覚ではES15の方が好きなサウンドに感じられました。
ES15は比較的芯のある中身の詰まった音がお好きなかたにおすすめのスピーカーです。
最後に
ES15は低価格のブックシェルフで様々な方におすすめできるスピーカーです。
しかしせっかくの機材も使い方次第で出る音は変わってしまいます。
スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。