普段はスピーカー、プリメインアンプのレビューをメインに記事を書いていますが今回はBoseのBluetoothスピーカーについてです。
量販店にスピーカーの試聴に行った際にBluetoothスピーカーがたくさんあったのでついでに全部聴いてきましたw
あまり人の多くない時間に行ったので比較的静かな環境で確認ができました。
記事の目次
Bluetooth(ブルートゥース)スピーカーの紹介
BluetoothスピーカーはワイヤレスでスマホやPCと接続し、映画や音楽のストリーミングを楽しむようなライトな楽しみ方が想定されています。
もちろん音質的には本格的なオーディオやイヤホン、ヘッドホンにはかないませんが、スマホやPCのスピーカーと比べれば圧倒的な高音質で楽しむことができます。
左右が独立したステレオのblluetoothスピーカーなどもありますが、コンパクトでバッテリー駆動が出来、持ち運びができるタイプが一番使い勝手が良いと思います。この記事ではそういったタイプのスピーカーを紹介していきます。
Bluetooth(ブルートゥース)スピーカーが使えるシーン
アウトドア、キャンプ
キャンプやバーベキューなどで家族や友人と集まるときに音楽があると気分も上がります。
時間帯によってにぎやかな音だけでなくしっとりとした曲を小さなボリュームで流すのも素敵だと思います。
庭、ガレージ
自宅にガレージは無いですが子供とテラスで食事をしたりビニールプールを出して遊ぶことがあります。そんなときも音楽があるとより楽しいです。
ノートPC・タブレット
これは私の妻の使い方ですがPCを書斎で使ったりダイニングテーブルで使ったりで作業場所が固定されていませんが、PCと共にBluetoothスピーカーを持って移動し音楽を聴いたり動画を見たりしています。
リビングにはオーディオシステムもありますがそこまで音質にこだわらない妻には手軽に接続できるBluetoothスピーカーの方が便利なようです。
旅行
旅行に行った先でもBGMが欲しいという音楽好きにはBluetoothスピーカーは外せません。国内旅行はもちろんですが、海外旅行にもおすすめです。私はバックパッカーをしていた時期があり、長期の海外旅行もありましたが小型のスピーカーがあると全く楽しさが変わってきます。
お風呂・水遊び
防水タイプのbluetoothスピーカーもあります。最近はスマホも防水のものが増えてきたのでお風呂でも音楽を聴いたり動画を楽しんだりできますね。
Bluetooth(ブルートゥース)スピーカーの選び方
対応コーデック
コーデックとは圧縮方式のことです。bluetooth接続ではプレーヤーで音源を圧縮してからワイヤレスで飛ばします。対応しているコーデックによって音源自体のクオリティーが変わってきます。以下にbluetoothのコーデックの種類を説明します。
HWA
96kHz/24ビットに対応。ビットレートは900kbps 500/560kbps 400kbps。遅延非公表。
LDAC
ソニーが開発したコーデック。96kHz/24ビットに対応。ビットレートは990kbps/660kbps/330kbps。遅延非公表。
aptX HD
Qualcommが開発。48kHz/24ビットに対応。ビットレートは576kbps。遅延約130ms。
aptX
Qualcommが開発。48kHz/16ビットに対応。ビットレートは384kbps。遅延70ms±10ms。
AAC
48kHz/16bitビットに対応。ビットレートは非公表。遅延は120ms±30ms。
SBC
一般的なBluetooth企画。48kHz/16bitビットに対応。ビットレートは 328kbps。遅延220ms±50ms 。
対応コーデックは音質を決める一つの要素ですが、それだけで音質が判断できる訳ではありません。ハイクラスなコーデックに対応しているから必ず音質が良いというものでは無いのでご注意ください。
防水性能
アウトドアやお風呂で使いたいなら防水性能は必須条件。防水レベルによってIP○○と表現されます。数値が高いほど防水性能が高くなります。
指向性
Bluetoothスピーカーは大きく分けると指向性のあるものと無指向性のタイプがあります。指向性とは音の直進性のようなもので無指向性とは360度、部屋全体に音が広がるようなスピーカーです。一人で楽しむなら指向性のあるスピーカー、部屋の中心に置いてみんなで楽しむなら無指向性のスピーカーがいいかもしれません。
再生時間(バッテリー)
再生時間も見逃せないポイントです。外で使う場合ももちろん再生時間が長い方が良いですが、家でしか使わない場合も充電回数を減らせるのはとても便利です。
なぜBOSEのBluetooth(ブルートゥース)スピーカーなのか
大型量販店のオーディオコーナーといえば、イヤホン、ヘッドホン→bluetoothスピーカー→エントリークラスのオーディオ→本格的なオーディオといった感じで人が減っていくように感じます。
おそらく本格的なオーディオはオーディオショップで試聴したり購入される方が多いことも理由だとは思いますが、絶対数で言えばポータブルオーディオを愛好する方が多いと思います。
bluetoothスピーカーはどちらの利用用途とも違い、ポータブルモデルであればどこでも音楽が聴けたりシェアしたりできる魅力があります。音質だけで言えば限界はありますがポータブルスピーカーはまた違った魅力があるのでお気に入りのイヤホンやスピーカーをお持ちの方にもおすすめしたいと思います。
目立つのはJBL、BOSE、B&O、SONYなどですがBOSEが一番価格と品質のバランスが取れているように感じたのでピックアップしました。
SOUNDLINK MINI II Special Edition
BOSEのBluetoothスピーカーの定番として長年ヒットを続けたSOUNDLINK MINI(サウンドリンクミニ)の後継機種です。
2019年11月にリリースされバッテリー容量も20%アップし最大12時間の駆動時間となりました。
音質としてはカッチリ骨太な感じです。サイズが小さいので高音、低音の伸びはありませんがおそらくチューニングが上手く、全体として気持ちよく聴けるバランスに仕上がっています。無理にレンジを広げず得意な帯域で勝負するスタイルなのかなと思います。
防水性能は無いので室内か天気の良い日の屋外のみ利用可能です。
対応コーデックはSBCのみですが音質面では満足できます。
SoundLink Revolve
2017年のリリースから時間がたちますが未だに人気の高いモデルです。特徴的な形ですがスピーカーユニットは下向きに配置され360°全方位にサウンドが広がります。衝撃にも強く防滴(IPX4)なのでハードにガンガン使えます。
音も多少の抜けの悪さを感じますが全く許容範囲です。それよりも無指向性で部屋中に音が広がることや多少の雨やお風呂での使用にも耐えられるという使い勝手の良さが魅力的です。
音質面ではSOUNDLINK MINI II Special Editionの方が好みでした。
連続再生時間は12時間。対応コーデックSBCのみ。
SoundLink Revolve+
SoundLink Revolveの上位モデル。サイズアップし上部に持ち手がついています。使い勝手、音の傾向は同じですがサイズが大きい分サウンドに少し余裕があります。Revolveと同じくらいの音量で鳴らしてもこちらの方が無理していない感じです。ただ、価格もRevolveより1万円ほど高いので個人的にはRevolveで良いかなと思いました。
バッテリー駆動は最長16時間。対応コーデックSBCのみ。
SoundLink Color II
小型でポップでカラフルなSoundLink Color Ⅱ。カラバリが5色展開あります。
これまで紹介したモデルの中では一番低音寄りのサウンドに感じました。パワフルとも言えますが私にはもう少し高域の伸びが欲しかったです。
IPX4の防水性能。連続再生時間は最長8時間。
SoundLink Micro Bluetooth speaker
今回の記事で紹介する中では一番コンパクトなモデル。IPX7の防水性能でハードな使い方もOK。
強調された低域に対して中高域が抜けず少しこもったような印象のサウンド。もともと音楽を深く聴きこむことが想定されたスピーカーではないのでしょうがないところかもしれませんね。
携帯性とユニットサイズを考えると良いチューニングだと思います。対応コーデックはSBC、駆動時間は最大6時間。
Bose Portable Home Speaker
bluetoothスピーカーのくくりに入れて良いか迷いましたがbluetoothスピーカーとしても使えるのでご紹介します。というのもHome SpeakerというだけあってGooleアシスタント/Amazon Alexaに対応したスマートスピーカーなんです。
私はスマートスピーカーは持っていませんが正直めちゃくちゃ興味はあるしそのうち何かしら購入すると思います。
今回はひとまずbluetoothスピーカーとしての音質のみのレビューです。Revolveシリーズと同じように360°スピーカーですが、音質的には少し抜けが良くなり好印象です。今まで紹介した中では一番フラットに近い音質で個人的にはなかなか好きなタイプです。
価格はそれなりにしますがおすすめできます。IPX4の防滴仕様もついており屋外での使用も安心です。連続再生12時間、スタンバイモード24時間のバッテリー容量です。
最後に
Bluetoothスピーカーは便利に使えて様々な場所で音楽が楽しめる魔法のツールだと思います。ただ、音質面では最高と思えるものに出会うことができませんでした。手軽に使えるポータブルスピーカーも良いですが音楽がお好きなら据え置きのオーディオ機器でもぜひ楽しんでいただければと思います。
初心者向けにオーディオスピーカー大全とも言えるような内容の濃い記事を書きました。価格別におすすめのスピーカーも紹介しているのでぜひご覧ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。