こんにちは。元オーディオショップ店員のばっちゃんです。今回はJBLのスピーカー4312Gの紹介です。実際に聴いてみると私の中のイメージしていた音と少し違い興味を持ちました。
記事の目次
JBLスピーカー 4312G試聴レビュー
4312Gは2018年にリリースされた3wayスピーカーです。4312シリーズは1982年に発売されたモデルでその後40年近くもモデルチェンジを繰り返しながら続いている伝統のモデルです。
ブックシェルフスピーカーとトールボーイスピーカーが主流の現代において大型のウーファーを搭載したこのスタイルは珍しくなってきました。
今回はオーディオショップの店長さんと話をしている中で「これ聴いてみて」という話になり聴かせていただきましたが良い意味で自分の予想を裏切るサウンドが楽しめたので記事にしました。
長年のブラッシュアップを重ねた伝統のレイアウト
JBL 4312Gの仕様
フロント
12インチ(300mm)ウーハーの迫力があり素敵です。YAMAHA NS-1000Mも3WAYで通じるところがありますが昔の放送局などのスタンダードスタイルといった雰囲気。スタジオっぽくて個人的に好みです。
JBLスタジオモニターらしい存在感のある見た目
リア
スピーカーターミナルも昔ながらのシングルワイヤー。なんだか昔使っていたスピーカーを思い出しました。
伝統的なスピーカーターミナルの安心感
仕様
仕様一覧
サイズ
コントロール及び接続仕様
JBL 4312Gの音質レビュー
4312Gの音質は腰のある低域と透明感のある中高域が特徴的です。ウーファーユニットの大きさも影響していると思いますが低域~キックやベースのアタックあたりの質感が最高に気持ち良いです。
適度なスピード感と密度を保った質の高い低音が飛び出してくる感じです。音の厚みを感じるような表現はさすがに大きなユニットならではの余裕があります。
中高音は高解像度で攻める感じではないですが透明感や立体感は十分で明るく美しいサウンドです。
私のイメージでは見た目から勝手にドライで温かいサウンドだと思っていましたが潤い感や繊細さも感じられ先入観は良くないなと反省しました。
ハリのある低音と透明感のある中高音で非常に楽しく音楽が聴けるチューニングだと思います。
30cmウーハーからのキレの良い低音と3WAYによる各帯域の鮮明な表現力
JBL 4312Gにおすすめのアンプ
LUXMAN(ラックスマン)L-505uXII
L-505UX2の豊かで厚みのあるサウンドと4312Gの組み合わせではパワフル&リッチなリスニング環境が楽しめます。
MARANTZ(マランツ) PM12
PM12はタイトな低音で全体的にバランスが良く、密度の高い音の粒が飛んできます。4312Gとの組み合わせでは気持ち良い部分が重なり相乗効果が期待できます。
価格帯別アンプ一覧
他にもおすすめのアンプはたくさんあるのでレビュー記事を価格別にまとめてみました。
参考になれば幸いです。
JBL 4312Gの評価
4312Gの価格は20万円台中盤です。お得感がある価格とは感じませんでしたがあまり他のメーカーのキャラクターと被らないので好みの方にはとても魅力的なスピーカーです。
私の今の好み的にはあまりマッチしませんが製品の出来としては素晴らしく、好きな方にはとことん愛されるスピーカーだと思います。4312Gを選ぶ方は音楽に対してしっかりした芯を持っていたり、自分の好みを把握されている方なのかなと思いました。雰囲気のある名機です。
気持ちよく音楽が聴けるという明確な方向性を感じる逸品
最後に
スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。