MARANTZ(マランツ)プリメインアンプ PM-12 レビュー【20万円台】

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こんにちは。 元オーディオショップ店員のばっちゃん(@iine_me)です。MATANTZのプリメインアンプPM12のレビューです。
マランツの製品全般に言えることですがすっきりとしたバランスの良いサウンドで一つのリファレンスとしてもとらえることができるアンプだと思います。

MARANTZ(マランツ)プリメインアンプ PM-12 レビュー

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出典:https://www.marantz.jp/

PM12はMARANTZから2018年にリリースされたプリメインアンプです。前モデルPM14S1から大幅に改良された内部設計により帯域バランスに優れたMARANTZらしさはしっかりと継承しつつ音質面でも向上しています。

marantz PM12の仕様

フロントパネル

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フロントパネルは電源スイッチ、インプットセレクター、ボリュームのみのシンプルな操作インターフェイス。

ディスプレイにボリュームが表示されますが、操作時には表示を大きくする設計が便利です。見た目としてはマランツらしいレイアウトで安心感があります。

リアパネル

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Line入力5系統とMM/MCに対応したPhono入力があります。さらに「POWER AMP IN」端子がありますがこちらへの入力はプリアンプ部分がバイパスされダイレクトにパワーアンプ部へと接続されます。

スイッチングアンプを採用

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出典:https://www.marantz.jp/

PM12の一番大きなトピックとしてはスイッチングアンプの採用が上げられます。上の画像はPM14S1とPM12の内部の比較です。パワーアンプ部のスペースが大幅に縮小され、プリアンプ部のスペースが拡大されています。また、PM14S1ではプリ、パワー共通の電源が使われていましたがPM12ではそれぞれの電源が独立して用意されています。設計コンセプトとしてはハイグレードなオーディオシステムで使われるプリアンプ、パワーアンプを分けたセパレートアンプシステムを1つの躯体内で実現するということです。

これを実現するために用いられたのがスイッチングアンプです。スイッチングアンプは評価の高いHypex社の「NCore® NC500」が採用されています。特徴としては一般的なスイッチングアンプに比べ、フィードバックの経路が変更されており、ローパスフィルターの後の出力信号を戻して入力信号の差異を比較、修正しているので周波数特性がフラットです(下図参照)。

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また、最高90%の高効率で大出力を得られるため電源部の縮小を実現できました。全てはプリアンプ部に物理的なスペースを供給するための工夫です。以下にプリアンプの改善内容を記載していきます。

HDAM®-SA3搭載 電流帰還型プリアンプ

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プリアンプ部には「電流帰還型」が採用されています。別方式には「電圧帰還型」があります。これはアンプのフィードバックを電流で行うか電圧で行うかの違いです。

フィードバックとは入力信号と出力信号を比べて(出たものを一旦戻すのでフィードバックと言います)差異を調整する機能のことです。

電圧帰還型の特性としてはゲインを上げようとすると周波数特性に影響がでて再生可能周波数の高域側に制限をかける必要があります。電流帰還型では周波数特性を伸ばすと共に回路の高速化が可能です。

大容量プリアンプ専用電源回路

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PM12ではスイッチングアンプを採用しヒートシンクの小型化によりパワーアンプ部の物理的なスペースを大幅に削減。その分プリアンプ部にスペースをさいています。

電源部もプリアンプ用に独立させておりパワーアンプの電力消費に影響を受けず安定した電力の供給を可能にしています。

仕様

定格出力  200 W + 200 W(4 Ω、1 kHz、T.H.D. 0.1 %) 100 W + 100 W(8 Ω、1 kHz、T.H.D. 0.05 %)
全高調波歪率  0.005 %(100 W、8 Ω、1 kHz)
周波数特性  5 Hz - 50 kHz (±3 dB、CD、1 W、8 Ω)
ダンピングファクター  500(8 Ω、20 Hz – 20 kHz)
入力感度/入力インピーダンス  PHONO(MC)250μV / 100 Ω、PHONO(MM)2.3 mV / 39 kΩ、CD / LINE 220 mV / 13 kΩ、POWER AMP IN 1.1 V / 13 kΩ
PHONO最大許容入力  MC 8 mV(1 kHz)、MM 80 mV(1 kHz)
RIAA偏差  ±0.5 dB(20 Hz – 20 kHz)
S/N比(IHF Aネットワーク、8Ω) PHONO(MC)75 dB(0.5 mV入力)、PHONO(MM)88 dB(5 mV入力)、CD / LINE 107 dB(定格出力)

音声入力端子  アンバランス × 5、PHONO × 1、POWER AMP IN × 1
音声出力端子  RECアウト × 2、ヘッドホン × 1
その他入出力端子  マランツリモートバス(RC-5)入出力 × 1、F.C.B.S.入出力 × 1

消費電力 130 W
待機電力 0.2 W
最大外形寸法 W440 x H123 x D453 mm
質量 15.3 kg

marantz PM12の音質レビュー

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MARANTZの音、というと皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか?

私はどこかが強調されたり色づけされたりしておらず、すっきりとシャープにまとまった音を思い浮かべます。音の印象としては華やかな感じではなくクールな感じです。

PM-12もそういったマランツらしさをもちろん備えていますが、PM14S1と比べて音のグレード、説得力が向上しています。音の密度、楽器の音色のアウトラインの中にしっかり中身が詰まっているような雰囲気です。

「しっかりとした重い音」これは重低音がどうとかそういったレベルではなく、低音から高音まで全ての音の中に重みがあり、存在感が強く感じられるということです。音の立ち上がりやキレも良くてこういった部分が私の中で「クールなかっこいい音」の印象を作り上げているのかもしれません。

解像度や描写力もすばらしく全ての音があるべき形で配置、再生されています。音場も広すぎず、狭すぎずで調度良い範囲に収まっています。

marantz PM12の評価

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出典:https://www.marantz.jp/

PM-12の実売価格は25万円程度です。DENONのPMA2500NE、YAMAHA A-S2100、LUXMAN L-505uXIIあたりが比較検討機種でしょうか。

音質面ではそれぞれの製品でかなりの違いがあります。なので自分の音の好みやジャンルによって好き嫌いが決められるとは思いますがどれも良い部分があるので完全に好みの問題です。あえて言うならPM-12が一番フラットに近い特性なのかなと私は感じました。

PM-12に比べてこのアンプはこうだなとかこんな色づけだなとかが分りやすくなるような機種だと思います。

オーディオにおいて好きな音というのは本当に人それぞれですし正解も人によって変わります。自分だけの理想の音を求めていく宗教かもしれませんね。その中には原音再生の宗派や録音されたもの以上の感動を求める宗派などいろいろあります。

どんな道でも良いので人の意見も参考にしつつ自分で選ぶということが大切です。PM-12はオーディオの世界の中で軸を教えてくれるような優れた特性のプリメインアンプとしておすすめです。

 

まとめ

PM-12は正確でシャープ、スピード感のある現代的なサウンドのプリメインアンプと感じました。様々なメーカーが独自の製品を出していますが私の中では正確性がずば抜けたプロダクトだと感じました。PM-12の音を聴いたことがない方にはぜひ体験して欲しいと思います。

※PM-12には2020年2月にバージョンアップした機種がリリース予定です(PM-12 OSE)。こちらも機会があれば試聴、レビューをしてみたいと思います。

↑その後リリースされたのでPM-12 OSEのレビュー記事を書きました。

PM 12 OSE min 520x300 - MARANTZ(マランツ)プリメインアンプ PM-12 レビュー【20万円台】 MARANTZ(マランツ)プリメインアンプ PM-12 OSE試聴レビュー【30万円台】

スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。

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皆様が良い音楽と過ごせますように。