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Wharfedaleスピーカー DIAMOND11.4のレビュー
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出展:rocky-int.main.jp/
イギリスの名門ブランドWharfedaleから2017年にリリースされたスピーカーDIAMOND11.4のレビューです。DIAMOND11シリーズはブックシェルフ3タイプとトールボーイ3タイプ、センタースピーカー2タイプの合計8種類のラインナップです。
ブックシェルフはサイズの小さいものから「11.0」「11.1」「11.2」トールボーイは「11.3」「11.4」「11.5」センタースピーカーは「11.CC」「11.CC」となっています。サイズが上がるにつれて数字が大きくなるのはB&Wと逆ですがこちらのほうが感覚的に分りやすいですね。前作のDIAMOND10というシリーズがあって後継機のようですが残念ながら前作のサウンドは聴いたことがありませんので単純に11シリーズのレビューとなります。
ツイーターは新設計
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構造から確認してみました。ツイーターは広域拡散性のウェーブガイドで緩やかな指向性を実現しています。スイートスポットの広いモデルなのでリビングオーディオにも良いですね。また、ツイーター後方の空間も大きく取られておりこの工夫により背面の空気抵抗が軽減されスムースなツイーターの駆動が可能になっています。
バスレフポートの工夫
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出展:https://www.wharfedale.co.uk/
キャビネットと台座の間にはスロットが設けてありバスレフポートの穴からスロットに抜けた低音が拡散されています。従来のバスレフポートで起きる高圧の空気が押し出される際の気流の乱れが軽減され、エネルギー伝達のロスも少なくなっています。バスレフの穴を壁に近付けると低域の量感がアップするのと同じ理由ですね。元々スロットの反射ありきで設計されているので壁からの距離の影響も少なく、設置面の自由度が高いのも嬉しいポイントです。キャビネットの工夫としてはさらにもう一点。両サイドの側板は後方に向けてラウンドシェイプしており、内部の共振対策もなされています。このタイプのエンクロージャーを採用しているメーカーは何社かありますがどれも付帯音が少なく見通しの良いサウンドの印象があります。
仕様
■形式:3ウェイ/フロアスタンディング/バスレフ型(スロット搭載)
■ユニット:150mmケブラコーン・ウーファー ×2
100mmケブラーコーン・ミッドレンジ
25mmソフトドーム・ツイーター
■クロスオーバー周波数: 630Hz、3kHz
■推奨パワーアンプ出力:25-175W
■周波数特性:(±3dB) 42Hz-20kHz
■出力音圧レベル:(2.83V/1m) 91dB
■定格インピーダンス:8Ω
■寸法(W×H×D):222mm×1010mm×358mm
■重量(1本) :24kg
サイズの割にずっしりと重い設計です。キャビネットの鳴きを極力抑え、純粋なユニット音の再生を目指した作りです。
Wharfedale DIAMOND11.4の音質レビュー
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それでは音質のレビューです。第一印象は明るくメリハリのある音で全帯域が明瞭です。音の密度とパワフルさ、前に出てくる感じがあり聴いていて楽しい音でした。特長として感じたのは中域、高域の豊かな倍音成分でしっとり落ち着いた上品な音ではなくにぎやかな明るい音といった印象です。私個人の好みとしてはクラシックは滅多に聴かずJAZZ、SOUL、FUNK、ROCK、AOR、POPS、電子音楽などをよく聴いているのでとても相性が良いスピーカーに感じます。高域が華やかでにぎやかなサウンドはソースによってはうるさく感じたりシャカシャカしがちですがDiamond11.4は音の密度も備えているので非常にバランスがよく気持ちよく楽しめました。試聴に使っていないのでクラシックとの相性は未確認ですが中高音の艶も感じるのでボーカル系の表現力もあります。
明るく元気の良いサウンド。音が明瞭で前に出てくる。
Wharfedaleスピーカー DIAMOND11.4の評価
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DIAMOND11.4の実売価格はペアで17万円程度です。昨年リビング用のスピーカーとしてDALIのOBERON7(約14万円)を購入しましたが、当時DIAMOND11.4を聴いていたらこちらを選んだかもしれません。ワンランク上の30万円程度までのスピーカーと比べても好みの問題程度の差でクオリティーの大きな違いは感じないと思います。間違いなく非常にコストパフォーマンスに優れた素晴らしいスピーカーです。明るく楽しく音楽が聴きたいという趣向の方には全力でおすすめできるスピーカーです。OBERON7も非常にコスパに優れたスピーカーですが単純にサウンドクオリティーでいえばDIAMOND11.4が僅かに上だと思います。しかし良い音と好きな音は必ずしも一致しないしそもそも良い音と感じるのも人によって異なります。実際にOBERON7と長時間いろいろなソースで比較したわけではないのでやっぱり私はOBERONを選ぶかも知れませんが購入前にこのスピーカーを知っておきたかったです。笑
oberon7の記事はこちら
最後に
DIAMOND11.4は好みに合えばコスパ最強のスピーカーだと思います。DIAMOND11シリーズは11.4しかチェックしていませんが機会があれば他のラインナップも聴いてみたいと思いました。OBERON7と合わせてコスパの良いトールボーイの2台巨頭になりました。
機材の音をさらに向上させるにはセッティングも大切です。お持ちのスピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。