記事の目次
DALI OBERION(オベロン)シリーズの比較
ますはOBERONシリーズの主要ラインナップの比較からいきましょう。
OBERON1 / OBERON3(ブックシェルフ)と OBERON5 / OBERON7(トールボーイ)
のラインナップがあります。
(OBERON VOCAL / OBERON WALLは試聴経験がありません)
OBERON1とOBERON3の比較
サイズ比較
まず、OBERON1とOBERON3の違いを見てみましょう
スペック的には29mmソフトドーム・ツィーターは同一でウーファーがOBERON1:130mm に対してOBERON3:180mmとなります。
キャビネットの多きさ、重さも
OBERON1:高さ274mm 幅162mm 奥行234mm 重量:4.2kg
OBERON3:高さ350mm 幅200mm 奥行315mm 重量:6.3kg
実際に見比べるとOBERON3は2回りくらい大きく感じます。
価格はOBERON1が5万円以下、6.5万円程度のOBERON3
設置性、音質共にそれぞれ異なった特徴があります。
音質比較
個人的には予算とスペースの折り合いがつくならOBERON3がおすすめです。
ツイーターが同じなのでボーカルソロのパートではあまり違いを感じません
音量が上がってきたりベースや他の楽器が入ると結構違います。
OBERON3は余裕があるなり方でしっかりと楽器の芯の音色を感じます。
音場も広くOBERON3に比べるとOBERON1は多少窮屈に感じました。
コンパクトですっきりしたサウンドのOBERON1
音の厚み、低域に余裕が出てパンチのあるOBERON3
OBERON5とOBERON7の比較
サイズ比較
トールボーイのONERON5とOBERON7も比べてみましょう。
OBERON5はOBERON1のトールボーイタイプで13cmダブルウーファー
OBERON7はOBERON3のトールボーイタイプで18cmダブルウーファー
キャビネットサイズは実際に並べてみるとかなり違います
OBERON5:高さ830mm 幅162mm 奥行283mm 重量:10.8kg
OBERON7:高さ1,015mm 幅200mm 奥行340mm 重量:14.8kg
実際に見比べるとOBERON7のほうがかなり大きく感じます。
OBERON5はトールボーイとしてはとても小さめなスピーカー。
価格はOBERON5が9万円程度 OBERON7は14万円程です。
音質比較
サウンドに関しては想像以上に違いを感じました。
OBERON7は中低域に余裕を感じますがOBERON5は苦しい感じがします。
OBERON5の各帯域のバランスはブックシェルフのOBERON1と比べても悪くなっている印象であまり気持ちよく聴けません。
中低音の厚みがなくなり相対的に中高域が目立ってしまいます。
サイズ的にはコンパクトなOBERON5を選びたかったのですが全く満足できず、部屋が多少狭くなってもOBERON7にしようと思いました。
OBERON7は5に比べてしっかりとバランスよく鳴っています。
おそらくキャビネットの大きさからくる余裕だと思います。
※OBERON5のサウンドがお好きな方やユーザーの方で気分を悪くされた方がいらしたら申し訳ありません。音には人それぞれ好みがありますので個人の趣向としてご理解ください。
しっかりとバランス良く余裕のあるサウンドが聴きたいならOBERON7
OBERON7と他のトールボーイスピーカーの比較
OBERON7については同価格帯でMONITOR AUDIOのBRONZE6(14万円程度)
JBLのSTUDIO 680(13万円程度)
少し高めで
B&W 603(22万円程度)
DALI OPTICON6(23万円程度)
B&W 704 S2(30万円程度)
と比較試聴しました。
B&W704S2と比較
音質だけならこの中ではB&Wの704S2がダントツです。
音には好みの問題があるのですが、嗜好を超えた圧倒的なランクの違いがありました。
ただ、4歳児のいる私の自宅のリビングに置くには予算オーバーです。。
B&W603 / OPTICON6と比較
B&W603やOPTICON6とOBERON7は価格差ほどのランクの違いは無いと思います。
違いはありますが音だけで判断するのかコスパで見るのかで判断は変わると思います。
また、このあたりは音の嗜好次第で人によって好むスピーカーがバラける可能性もある程のレベルの違いです。
MONITOR AUDIO BRONZE6 / JBL STUDIO 680と比較
BRONZE6はよくまとまったサウンドバランスで好印象でした。
SILVERシリーズはきらびやかな高音の美しさが魅力ですがさすがにBRONZEではその雰囲気はありません。
OBERON7のほうがボーカルが乾いた感じで明るめの音色に感じます。
低域の押し出し感も十分です。
STUDIO680は音場が横に広がらず前に出てくる感じで残念ながら好みの音ではありませんでした。
この結果からコストとパフォーマンスのバランスでOBERON7を選ぶことにしました。
OBERON7を自宅に設置
カラーはライトオークを選択
スピーカーとしては珍しい配色でインテリアとして評価できます。
リビングではスピーカーに興味のない妻と娘も過ごすので見た目は大切です。
アンプは安価なPMA-600NEとの組み合わせ。
新品購入の為、設置してすぐは音のまとまりが無く各帯域のバランスも乱れ気持ち悪かったですがエージングと共に徐々に整ってきました。低音は締まり、張りが出て高音も徐々にレンジが広がってきたように思います。
最初から感じたメリットとしては、ステレオ感というか定位表現が優れている点です。
トールボーイはブックシェルフと比べて定位感が出にくいと言われていますがOBERON7は優秀です。
そして全体的に明るめの表現で気軽に音楽が楽しめる雰囲気です。高解像度で目を閉じて入り込んで聴くタイプのスピーカーではないと思います。スイートスポットも広いのでリビングのスピーカーの選択としては最適でした。
接続としてはamazonのfireTVのHDMIから音声を光デジタルに分岐しPMA-600NEとプロジェクターへ。PMA600NEからOBERON7へとなっています。
トールボーイならではの音場の広がりとOBERON7のスイートスポットの広さから映画やyoutubeの音楽など快適な視聴環境が構築できました。
リビングは家族の憩いの場
そんな温かい場所におすすめのOBERON7
まとめ
以前リビングで使っていたのはFOSTEXのGX100BASICですが
高音質といった意味ではGX100Basicのほうが優れていたと思います。
中高音の美しい質感、サイズからは信じられないほど芯のある低音
音楽を驚きと共に届けてくれるそんなGX100BasicでしたがOBEON7に変えたことによりリラックスして楽しめる家族のリビングになりました。
見た目もおしゃれになり満足しています。
音楽を聴くシチュエーション次第で良いスピーカーは変わってくると分かり勉強になりました。
スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。