YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー【10万円未満】

a-s801

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こんにちは。

元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。

YAMAHAのプリメインアンプA-S801の記事です。

そろそろYAMAHAさんの新商品のサイクルかなという気がしますので現行のうちにレビューしておきます。

YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー

a s801 black - YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー【10万円未満】

出典:https://jp.yamaha.com/

A-S801は2014年にリリースされたプリメインアンプです。

発売から年数がたち10万円の定価ですが2020年現在では5万円程で購入できます。

YAMAHAの純粋なプリメインアンプはエントリークラスから

「A-S301」 「A-S501」 「A-S801」 「A-S1100」 「A-S2100」 「A-S3000」

がラインナップされています。

2020年5月、6月には一部モデルチェンジし、新商品としてA-S1200 A-S2200 A-S3200がリリースされます。

個人的にはA-S2100とA-S3000の音がS/Nが良く静かで華やかなサウンドで大好きでした。

上位機種は一気にモデルチェンジしたので発売から月日がたつA-S301、A-S501、A-S801もそろそろ新作が出るかも知れません。

現在の価格で購入できるなら良い選択肢だと思いますのでご紹介します。

ポイント

エントリークラスとミドルクラスをつなぐような価格帯のA-S801

YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801の仕様

フロントパネル

a s801 - YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー【10万円未満】

出典:https://jp.yamaha.com/

 

YAMAHAらしいシンプルで美しいデザインですね。

フロントパネル中央からBASS、TREBLE、BARANCE、LOUDNESS、インプットセレクター、ボリュームノブが配置されています。

下段には電源ボタン、ヘッドホン出力、スピーカー出力切替、デジタル入力のフォーマットを示すLEDインジケーターCD DIRECT AMP、PURE DIRECTと並びます。

ピュアダイレクトはトーンコントロールなどをバイパスして音の純度を高める機能ですがCDダイレクトアンプという機能は珍しく、入力切替すらもバイパスしてCD入力から直結でボリューム回路へと信号が送られます。

ポイント

すっきりとまとまったレイアウトのフロントパネル

リアパネル

A S801rear - YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー【10万円未満】

出典:https://jp.yamaha.com/

入出力の端子が割と多いですね。

PHONO、CDの他アナログ入力が4系統、USB、同軸、光のデジタル入力が3系統、RECアウトは2系統ありスピーカー出力も2系統あるのでバイワイヤリングにも対応しています。

この価格でUSB-DAC内蔵というのは当時の売りのポイントでもありました。

今の価格ではなおさらお得感が感じられます。

ポイント

豊富な入出力、UEB-DACでPCオーディオにも対応

ESS社のDACチップ(ES9010K2M)搭載

ES9010K2M compressor 1 - YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー【10万円未満】

出典:https://jp.yamaha.com/

USB-DAC搭載ですがDACチップはESS社のES9010K2M(SAVRE32)を採用しています。

今でこそES9028PROやES9038PROなどの上位のDACチップが安価な中華DACなどにも入っていますが実売価格9万円程ののプリメインアンプにESS社のDACチップが使われているのはコストパーフォーマンスが高いと評価できます。

ESSのDACチップの特徴としてはボトムはすっきりとして中高域はくっきりとしたものが多いです。

ポイント

ESS社のDACチップ搭載でハイコスパ

仕様

A-S801
定格出力 100W+100W/8Ω(20Hz~20kHz、0.019%THD)、120W+120W/6Ω (20Hz~20kHz、0.038%THD)
ダイナミックパワー(IHF) 140W
170W
220W
290W
実用最大出力(JEITA) 145W/8Ω(1kHz、10% THD)、170W/6Ω(1kHz、10% THD)
出力帯域幅 10Hz~50kHz(MAIN L/R動作時、0.04%THD、50W、8Ω)
ダンピングファクタ 240以上(1kHz、8Ω)
最大許容入力 PHONO MM:45mV(1kHz 0.03% THD)、CD 他:2.2V(1kHz 0.5% THD)
定格出力電圧/出力インピーダンス REC OUT:200mV/1.0kΩ以下、Subwoofer OUT:3.5V/1.2kΩ(カットオフ周波数:100Hz)
周波数特性 CD 他:0±0.5dB(20~20kHz)、CD 他.Pure DIRECT ON:0±1.0dB(10Hz~100kHz)
RIAAイコライザー偏差 PHONO MM:±0.5dB
全高調波歪率 PHONO MM→REC OUT:0.03%以下(20Hz~20kHz 2.5V)、CD 他→SP OUT:0.019%以下(20Hz~20kHz 50W/8Ω)
S/N比(IHF-A ネットワーク) PHONO MM:82dB以上(5mV、input shorted)、CD 他.Pure DIRECT ON:99dB以上(200mV、input shorted)、CD DIRECT ON:104dB以上
残留ノイズ(IHF-A ネットワーク) 40μV
入力感度/入力インピーダンス PHONO MM:3.0mV/47kΩ、CD 他:200mV/47kΩ
ヘッドホン定格出力(1kHz, 32Ω, 0.2%THD) CD 他:470mV/470Ω(1kHz、200mV、8Ω)
チャンネルセパレーション CD 他:65dB以上(input、 5.1kΩ shorted、1kHz)、CD 他:50dB以上(input、 5.1kΩ shorted、10kHz)
トーンコントロール特性 BASS Boost/Cut 20Hz:±10dB, ターンオーバー周波数:400Hz
TREBLE Boost/Cut 20kHz:±10dB, ターンオーバー周波数:3.5kHz
入力端子 9系統(CD1、チューナー1、ライン3、フォノ〔MM〕1、光デジタル1、同軸デジタル1、USB<Type B>1)
出力端子 5系統(レックアウト2、サブウーファー1、ヘッドホン1、DCアウト1)
消費電力 270W
待機電力 0.5W
外形寸法(幅×高さ×奥行) 435W×152H×387Dmm
質量 12.1kg

YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801の音質レビュー

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それではA-S801の音質レビューです。

サウンドバランスはYAMAHAらしくまとまっています。

押し出し感は控えめですっきりとした低域に華やかで広がりのある高音が映えます。

クリアで美しいサウンドなので高音域が気持ち良い女性ボーカルやキラキラした倍音成分が含まれる楽器類の表現力は抜群です。

低音はローは伸びていますがタイトというほどキレが良い訳でもなく、主張が強くない感じがします。

アンプの特性はどれがフラットかと言われると困りますが私には「ナチュラルサウンド」の表現はしっくり来ず、低域のアタック感を少し押さえて中高音の美しさを出したようなチューニングかなと思いました。

これはドラムの入っていないジャズのボーカルやしっとりした曲を聴くには最高のバランスだと感じます。

空間表現力も豊かで広めのサウンドステージが広がります。

ポイント

リスニングのフォーカスポイントが中高域の方におすすめ

YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801の評価

a s801 black - YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー【10万円未満】

出典:https://jp.yamaha.com/

A-S801新品の実売価格は8万円台後半。長く愛されるのには理由があります。

ミドルクラスくらいのスピーカーとも組み合わせができる実力のあるプリメインアンプで美しいサウンドという個性を持ち多くの人に受け入れられる名作モデルです。

まだ分りませんがモデルチェンジの気配もあるのでこのタイミングで購入するのもありだと思います。

ポイント

今の価格は完全にお得!コスパ抜群な選択肢

YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801におすすめのスピーカー

A-S801に組み合わせるスピーカーとしては20万円台くらいまでの実力機が十分視野に入ります。

正直おすすめのスピーカーはかなりありますがいくつかピックアップします。

DALI MENUET

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コンパクトなブックシェルフスピーカーで艶のある中高音が魅力です。

あまり大音量を必要としないデスクトップオーディオで組み合わせれば快適なニアフィールド環境が完成します。

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B&W(Bowers & Wilkins)707S2

4 2 d 707 s2 700 series 2 speaker white on bookshelf compressor - YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー【10万円未満】

出典:https://www.bowerswilkins.com

707S2の美しく澄み切った高音とA-S801の組み合わせは鳥肌ものの音楽体験が期待できます。

こちらもコンパクトなブックシェルフスピーカーですがA-S801の駆動力ならもっと大きな機種でも問題ないです。

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Sonus Faber Sonetto I

Sonetto I compressor - YAMAHA(ヤマハ)プリメインアンプA-S801試聴レビュー【10万円未満】

出典:www.noahcorporation.com/

Sonetto Iも弦やボーカルの響きが美しいスピーカーです。

やはりA-S801の空気感や華やかさを生かすならこのような方向性で組み合わせたくなります。

個別記事はこちら↓

基本的には美しさ、華やかさを生かす方向で組み合わせを選びましたが別の狙いでスピーカーを選んでも面白いと思います。

価格帯別におすすめスピーカーのカテゴリーページを作りましたので良ければ購入の参考にされてみてください。

10万円未満のスピーカーカテゴリー

10万円台のスピーカーカテゴリー

20万円台のスピーカーカテゴリー

最後に

オーディオ機器との出会いはタイミングですよね。

A-S801は6年前の機種ですが個人的にはDAC意外は今でも全く古さを感じないしっかりとしたアンプです。

安くなっている今だからあえて記事にしてみました。

 

スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。

皆様が良い音楽と過ごせますように。