YAMAHAのプリメインアンプA-S2100の試聴レビュー【20万円台】

a-s2100

こんにちは。

オーディオショップ店員のばっちゃん(@iine_me)です。

今日はヤマハのアンプ A-S2100(実売価格約23万円)についてのレビューです。

2014年リリースの製品で発売からしばらくたっていますが、やわらかい光で照らされるVUメーターの佇まいも人気で音にも定評があるモデルです。

A-S2100の概要

A-S2100の概要をみていきましょう。

まずはルックスから。

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ヤマハ A-S2100

VUメーターが印象的

フロントパネルのVUメーターがかっこいいですね!

ボリュームノブの質感も素晴らしくさわり心地も良いです。

サイドパネルはブラックの鏡面仕上げです。

ハイエンドなモデルと比べるとお手頃ですがこれでも十分高級機種と言えます。

このクラスになると所有することでかなりの満足度があると思います。

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A-S2100 背面

入力は7系統 MC対応

XLR端子もあってバランス接続可能です。

レコードプレーヤーを接続するphono端子はMCとMMが用意されています。

MC、MMとはカートリッジの種類です。

オーディオ好きな方はご存じかと思いますが、私はDJとしてしかレコードにふれてこなかったのでオーディオショップで働き初めてからMCカートリッジの存在を知りました。

 

一般的にMCカートリッジの方が高価で音質も良いですが、出力が低いのでMCトランスという昇圧機が必要になります。

 

MCトランスもピンキリですが最低でも3万円程度はするので高価な機材です。

 

A-S2100にはMCトランスが内臓されているのでMCカートリッジでアナログレコードの音を楽しみたい方には嬉しいですね。

 

スピーカー出力ももちろんA/Bの2系統あるので2台のスピーカーを切り替えて使いたいときに便利です。

またバイワイヤと言って高域、低域でそれぞれ入力端子があるスピーカーに2ラインで入力することもできます。

A-S2100の評価

A-S2100の所有者の方の評価を調べてみました。

実際に私が同クラスの他社製品とじっくり比較した時の印象は次の項で紹介します。

口コミでは全体的に満足度が高く、特に高解像度、引き締まった低音が高く評価されています。

ダンピングファクターが高いので大きなスピーカーも余裕でドライブできます。

 

また、ダインピングファクターが高いことの別のメリットとしては、小音量で再生した時にもバランスが崩れることなく音楽を楽しむことができます。

 

A-S2100の音質レビュー

それでは実際に私がじっくり視聴した際の印象をお伝えしようと思います。

比較対象は「Marantz PM-14S1」(約18万円) 「DENON PMA-2500NE」(約18万円)になります。

それぞれの特徴としてはまた個別に記事にするのでA-S2100についての印象だけ書いていきますね。

 

華やかで美しい音

第一印象として感じたのは華やかで美しい音が鳴ります。

高解像度と感じるのはこのためだと思います。

楽器屋女性ボーカルのキラキラした成分が見事に再生されています。

目を閉じると空間が輝いでいるのを瞼の先に感じます。

組み合わせるスピーカーにもよると思いますが鳥肌がたつレベルの音楽体験が十分にできます。

 

空間の広がりを感じる

マランツのPM-14S1やデノンのPMA-2500NEに比べるとA-S2100は5万円ほど高価な機種なので、クラスの差もあるとお思います。

しかし、同じスピーカー、セッティングでアンプを変えただけでこんなに音場が変わるのかとびっくりしました。

試聴した時には割とスピーカーは内ぶりにしていました。

まずはマランツ、デノンで再生してみます。

ボーカルはビシッと真ん中に定位し空間は自分の左右1.5mくらいに広がっていました。

 

ヤマハA-S2100に変更してみると上下左右の空間が一気に広がります。

イメージ的には左右3mくらいの広がりを感じます。

 

にぎやかな音

高解像度で広がりのある音

一言で言うとにぎやかな音と表現できます。

そして同時に静けさや美しさも表現しています。

 

どちらかというと派手な音なのでソースによっては音量を上げて長時間聞いていると疲れてしまいます。

このときは2時間以上じっくり聞いていましたが、後半は少しボリュームを絞ったほうが耳にやさしく素敵でした。

まとめ

ヤマハ A-S2100は華やかで広がりのある音

BGM的に流し聴きするのではなくじっくり聴きこむときに向いています

私の印象では音の芯を鳴らすよりも美しさや空間の広がりを表現するアンプだと思いました。

音の好みは人それぞれですが、誰が買っても後悔することはないアンプです。

機会があればどこかでご試聴されることをおすすめします。

 

せっかくの機材も使い方次第で出る音は変わってしまいます。

スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。

皆様が良い音楽と過ごせますように。