こんにちは。
オーディオショップ店員のばっちゃん(@iine_me)です。
ここ数年人気のデスクトップオーディオ。
小型中華アンプのNFJストアのFX-AUDIO- FX202Jのレビューを書いてみたいと思います。
安価なデジタルアンプも性能が上がり
国内メーカーからもフルサイズのプリメインアンプだけでなくデスクトップサイズのアンプがリリースされています。
Amazonなどでは2,000円くらいで買える小型中華アンプもあります。
私は不良品が怖かったので国内代理店で安心できそうなNFJストアさんで購入しました。
価格は6,000円ほどです。
記事の目次
FX202Jとはどんなアンプ?
数年前にオーディオ界で話題になったICチップ Tripath TA2020搭載の中国製アンプです。
中華アンプと言われるジャンルですね。
特徴としては小型、フラットな音、消費電力が小さくシンプルな構成。
入出力はそれぞれ1系統のみ、ヘッドフォンアウトもなく電源スイッチとボリュームノブだけの構成です。
サイズは?
幅96mm×奥行150mm×高さ32mm
アンプとしては超小型サイズです。
私の場合はDJブースにて使用していますがPCの脇に置いても目立たず
まさにデスクトップオーディオ向きのサイズと言えます。
重さももちろん軽量で片手の手のひらに収まりそうなサイズ感です。
気になる音質は?
商品レビューやネット上の口コミではかなり高評価です。
実際に値段を考えるとこれで不満を感じる人はなかなかいないと思います。
ただし、人によってはウン百万のアンプより良かったとか言う人もいますが私はそうは思いません。
私は高級オーディオショップに勤めていたことがあり、
お店が休みの日などは一人で出勤して店内のいろいろなスピーカーやアンプをつないで好きな音楽をかけて比較試聴する実験をしていました。
その際に気がついたことがあります。
300万円のスピーカーに3万円のアンプの組み合わせ
3万円のスピーカーに3万円のアンプの組み合わせ
みなさんはどちらの音が良いと思いますか?
賛否両論あると思いますが私は3万円のスピーカーの方が音が良いと感じました。
これはオーディオショップではあまり語られない情報だと思います。
そしてもちろんどんなスピーカーにどんなアンプを組み合わせたのかにもよります。
私なりにその時のことを考えて出した結論はこうです。
高性能なスピーカーはアンプの実力(そのままの音)を出し切る
つまり300万円のスピーカーはアンプの粗を目立たせます。
MP3のペラペラの音をかけても気になります。
3万円のスピーカーはどんな音もそれなりに鳴らします。
MP3をかけてもそれなりに良いです。
いい意味でごまかしが効く感じです。
これと同じことはアンプにも言えます。
ある程度スピーカーとアンプの性能のバランスをとることが良い音を出すコツです。
なので一概にこのアンプは最高とかダメだとか判断するのは難しいのでお気をつけください。
少し話がずれてしまいましたが、FX-AUDIO- FX202Jの音質については
可もなく不可もなくと言ったところが正直な感想です。
組み合わせるスピーカーによっては非常に安価で満足できる音が得られると思います。
50万円以上クラスのスピーカーにはちょっと荷が重いかなと思いますが3万円〜10万円くらいのスピーカーには良いと思います。
DALIのZENSOL1なんかに合わせるとかなりコストパが良く満足度の高いシステムが組めると思います。
どんな人におすすめ?
安価にある程度満足できるシステムを組みたい人には最適なチョイスだと思います。
また、設置環境の兼ね合いでフルサイズやハーフサイズのプリメインアンプが置けない場合も良い選択になるでしょう。
組み合わせるスピーカーのグレードをある程度あげれば感動レベルの音を出すことも可能だと思います。
私の自室ではFOSTEXのGX100basicと組み合わせていますがオーディオに詳しくない人ならびっくりするくらいの音にはなっています。
実はTA2020は数に限りがあるようなので価格もお手頃ですし気になっている方は購入してみることをおすすめします。
※現在はFX202Jは販売されていないようです。
その他のアンプでTripathのICを使用しているアンプは下のリンクにあります。
どれも安価で評判の良いアンプなので面白いと思います。
せっかくの機材も使い方次第で出る音は変わってしまいます。
スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。