AECO ABP-1111S 純銅銀メッキ バナナプラグ The SPIRAL音質レビュー

AECO ABP-1111S

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こんにちは。
元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。
純銅24金メッキ バナナプラグABP-1111Gの試聴レビューです。高品質なプラグをお手頃価格で販売するコスパに優れたAECOブランドの製品です。

AECO バナナプラグ ABP-1111Sの仕様

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出典:https://aeco-jp.stores.jp/

ABP-1111Sは台湾のプラグメーカーAECのハイエンドブランドAECOのバナナプラグです。取り扱いは日本代理店のAECO JAPAN STOREとなります。

ABP-1111シリーズにはロジウムメッキ仕様のABP-1111R シルバーメッキのABP-1111S ゴールドメッキのABP-1111Gがラインナップされています。

導体は加工性と導電性に優れたテルル銅(純度99%以上の銅合金)が使用され、継ぎ目のない削り出し構造で作られています。

シルバーのメッキ加工も素晴らしく、一般的なプラグはニッケルメッキの下地の上にシルバーメッキを施しますが、ABP-1111Sは音質劣化につながるニッケル下地無しで4N(純度99.99%以上)の銀メッキ加工をしています。メッキの厚さは一般的な銀メッキの厚さ(40μ未満)よりも分厚い120μとなっています。

ケーブルの固定はネジ式、ハンダ付けどちらにも対応していますがハンダによる導通劣化が心配だったので今回はネジ止めで試聴を行いました。

仕様

・4個1組
・通常価格:8954円(税込み)

【材質】
・導体:C14500 (テルル銅)、純度99%以上
・絶縁材:POM(ポリアセタール樹脂)
・リング:C3604(銅亜鉛合金)
・シェル:C3604(銅亜鉛合金)
・本体側ネジ:C3604(銅亜鉛合金)
・ケーブル側ネジ:鉄

【表面処理】
・導体:120μ厚 4N純銀メッキ(ニッケル下地不使用)
・リング:120μ厚 4N純銀メッキ(ニッケル下地不使用)
・シェル:サテンニッケルメッキ(ヘアライン加工)
・本体側ネジ:120μ厚 4N純銀メッキ(ニッケル下地不使用)
・ケーブル側ネジ:ニッケルメッキ

【寸法】
・最大外径:9mm
・全長:43mm
・対応穴径:4mm
・対応ケーブル径:6.5mm、4.5mm(付属スリーブ使用時)

【電気特性】
・接触抵抗:~0.3 mOhm

AECO バナナプラグ ABP-1111Sの音質レビュー

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出典:https://aeco-jp.stores.jp/

ゴールドメッキのABP-1111Gよりも高域がシャープになり硬い音の印象です。個人的には柔らかい音よりも硬質なサウンドが好きなのでこちらの方が好みでした。

音の輪郭がくっきりして粒立ちが良く瑞々しさを感じます。鮮度の高いフレッシュな音といった感じ。解像度が高く現代的な音が好みの方におすすめで、細かい輪郭やニュアンスを追うような聴き方をするなら楽しいサウンドだと思います。

電子音との相性も良くシンセベースの倍音やキラキラした高域の表現力が優れています。ゴールドメッキのABP-1111Gと比較するとABP-1111Sの方がシャープで若干ハイスピード寄りになる印象です。重心が高めなのでどっしりした感じやナチュラルで色付けの少ない音が好みならゴールドのABP-1111Gがおすすめです。

私のようにキレのあるシャープな高音が好きな方はシルバーメッキのABP-1111Sが良いと思います。

ポイント

スピード感を感じるシャープな高域が楽しいバナナプラグ

AECO バナナプラグ ABP-1111Sの使い方

念のためABP-1111Sの接続方法も解説しておきます。

画像はABP-1111Gのものを流用しています。

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まずはシェルに被膜を剥いたケーブルを通します。先に導体をつけないよう順番に注意です。

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ケーブル固定用のネジとリングを通します。

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導体にケーブルを入れます。ハンダ付けの場合は固定用のリングとネジ無しで導体とケーブルをハンダで固定してください。

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ケーブルと導体を固定用ネジとリングで固定したらシェルをかぶせれば完成です。

黒いパーツは絶縁体で+と-が触れてショートするのを防ぎます。

ケーブル固定用のネジはネジ山が浅いので舐めてしまわないように慎重に作業しましょう。

AECO バナナプラグ ABP-1111Sの評価

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ABP-1111Gと作りは同じなので気になる部分も同じです。ケーブル固定用のネジのネジ山が浅く注意して作業しないと舐めてしまいそうというところです。

ただ、ABP- 1111Sも音質面ではおすすめできるクオリティーです。ナチュラルで色付けが少ないABP-1111Gに対して独特なカラーを持つABP-1111Sですが特徴を把握したうえで使用すればバナナプラグで好みの音質の演出が可能なのではと思いました。

ハイ落ちして丸すぎる、緩すぎるサウンドを引き締めたい場合にはABP-1111Sが良いと思います。また、私はタイトでスッキリした低音とシャープな高音が好きなのでこのサウンドバランスは魅力的に感じました。

不自然に華やかな高域という訳でもないので良い塩梅でまとまっていると思います。

↓ゴールドメッキのABP-1111Gは別ページで解説しています。

バナナプラグの比較レビュー

バナナプラグの比較レビューの記事もあります。

バナナプラグは様々なメーカーからリリースされている定番アイテムですが、各社個性があります。好みに合わせて選べるだけの選択肢があるので参考になれば幸いです。