MARANTZ(マランツ)プリメインアンプ PM7000N レビュー【10万円台】

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こんにちは。 元オーディオショップ店員のばっちゃん(@iine_me)です。MATANTZのネットワーク機能付きプリメインアンプPM7000Nのレビューです。
現代のオーディオ環境に対応したコンセプトで、これ1台で完結できる使い勝手抜群の製品です。

marantz PM7000Nレビュー

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出典:https://www.marantz.jp/

PM7000NはMARANTZから2019年にリリースされたネットワークオーディオ、各種ストリーミングサービスに対応したプリメインアンプです。ここまで多機能なモデルはAVアンプやマランツのHDMI入力付きプリメインアンプNR1200、ミニコンポのMCR612などしか無かったのではないでしょうか?時代のニーズにマッチした素晴らしいコンセプトだと思います。

marantz PM7000Nの仕様

フロントパネル

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出典:https://www.marantz.jp/

高さを抑えた設計にトーンコントロール、インプットセレクター、ボリュームノブが並びます。ネットワークプレーヤー機能もあるため中央のディスプレイは日本語表示も可能で、再生や選択のボタンもあります。

リアパネル

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アナログはLine入力3系統とMM対応のPhono入力があります。デジタル入力は同軸×1、光デジタル×2のほかUSB端子が搭載されています。UEBからの再生ができるのは実は結構便利です。接続が不安定になりがちなBluetooth,wifi用アンテナ端子があるのも嬉しいです。

ネットワークオーディオ機能

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一番のセールスポイントは充実したネットワークオーディオ機能。DENON、MARANTZが採用するHEOSシステムが採用されており、Wifiでつながりアプリで各種コントロール可能です。スマホやタブレットの画面で選曲、再生などできるのはストレスフリーで音楽を聴く機会も増えそうですね。

ストリーミング、ネットラジオ、Aazon Music HD対応

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ストリーミング再生はSpotifyなどメジャーなものから、最近話題のハイレゾストリーミングサービスのAmazon Music HDまで対応しています。2019年9月に国内サービスが始まったAmazon Music HDですが、同年11月リリースのPM7000Nが対応しているのはすごいですね。月額課金で高音質ストリーミングサービスが利用できるのは音楽ファンにはたまりません。

Bluetooth、airplay2対応

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Bluetoothやairplay2にも対応しています。ワイヤレス再生ができるプリメインアンプは実はあまり多くありませんが実際に使ってみるとめちゃくちゃ便利です。スマホやPCで動画を見るときなどすぐにペアリングして再生できるのは非常に魅力的です。

仕様

オーディオ特性
定格出力 60 W + 60 W (8 Ω、20 Hz – 20 kHz、両チャンネル同時駆動)
80 W + 80 W (4 Ω、20 Hz – 20 kHz、両チャンネル同時駆動)
適合インピーダンス 4 – 16Ω
全高調波歪率 0.02 %(8 Ω、20 Hz – 20 kHz、両チャンネル同時駆動)
周波数特性 5 Hz – 100 kHz (±3 dB)
ダンピングファクター 100以上
入力感度/入力インピーダンス PHONO(MM): 2.0 mV / 47 kΩ、
CD / AUX / RECORDER: 220 mV / 18 kΩ
出力電圧 サブウーファープリアウト: 240 mV
PHONO最大許容入力 MM: 80 mV(1 kHz)
RIAA偏差 ±0.5 dB(20 Hz – 20 kHz)
S/N比(IHF Aネットワーク、8Ω) PHONO(MM): 87 dB(5 mV入力、1 W出力)
CD / AUX / RECORDER: 115 dB(2 V入力、定格出力)
音声入力端子 アナログ×3、Phono(MM)×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1
音声出力端子 RECアウト×1、サブウーファープリアウト×1、ヘッドホン×1
その他の端子 ネットワーク×1、USB-A×1、Bluetooth / Wi-Fiアンテナ入力×2、
マランツリモートバス(RC-5)入出力×1
無線LAN(ネットワーク種類 / 周波数) IEEE 802.11 a/b/g/n準拠(Wi-Fi®準拠) / 2.4 GHz、5 GHz
Bluetooth バージョン 4.1
対応プロファイル A2DP 1.2、AVRCP 1.5
対応コーデック SBC
送信出力 / 通信距離 Class 1 / 約30 m(見通し距離)
消費電力 220 W
待機電力 0.5 W(通常スタンバイ)
4.8 W(「ネットワーク制御」オンの場合)
最大外形寸法 W440 x H125 x D379 mm (アンテナを寝かせた場合)
W440 x H190 x D379 mm (アンテナを立てた場合)
質量 10.8 kg

marantz PM7000Nの音質レビュー

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MARANTZらしいすっきりとした印象の音です。中高音の正確な再生能力を感じます。ただ、低域のアタック感や音の密度、濃密さが不足しているように感じ、全体的にもう少し張りのあるサウンドだと聴いていてもっと楽しくなるような気がします。イメージとしては輪郭が際立ち音の粒が立ってくる感じではなく、少しだけ平面的でフラットな印象です。個人的には音が前に出てくる感じが弱く物足りなく感じてしまいましたが個人の趣向の問題もあるのでこれがフラットで正確な帯域バランスなのかもしれません。私はどちらかというと最近のDENONのようなパンチのある力強いサウンドが好きなのでそれを加味すると無色透明な感じでこのサウンドが好みの方もいらっしゃると思います。私はリズム楽器のラインを追うのが好きなのでどんな音楽を聴くのかと、目指すサウンドによって評価は大きく変わると思います。

marantz PM7000Nの評価

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非常に便利に使えるPM7000Nですが、単体機器をそろえるオーディオ好きというよりもMCR611やMCR612を使っているユーザーの方のグレードアップにおすすめできると思います。また、オーディオショップ勤務の時には新築の住宅建築中の若いファミリーの方からリビングに置く機器を探しているとご相談を受けることもありましたが、そんなニーズにはバッチリだと思います。ごちゃごちゃと複数の機材を置かなくてもこれひとつで完結し様々なリスニングスタイルに対応できるのは現代の音楽環境を考えるとひとつの選択肢としてベストな回答です。CDなどのディスクも不要なのでお部屋をすっきりとスタイリッシュな空間として保ちたい方におすすすめできます。

まとめ

すっきりとしたライトで聴き心地の良いサウンドと様々なスタイルに対応できる現代のオールインワンプロダクトともいえるPM7000Nのご紹介でした。ネットワークオーディオやデジタル入力、bluetooth接続などは一度体験するとその便利さのとりこになります。今後このような製品を各社が開発してくれるとオーディオ業界はかつての輝きを取り戻すかもしれません。ポータブルオーディオ全盛の時代ですがやっぱり空間を通して音楽に触れる機会も良いものです。

スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。

皆様が良い音楽と過ごせますように。