パイオニアSX-S30が最高すぎる!レビュー その2

SX-S30

こんにちは。

オーディオショップ店員のばっちゃん(@iine_me)です。

前回の記事ではパイオニアSX-S30の機能の紹介をしました。

今回は音質について書いていこうと思います。

SX−S30のセッティング

セッティングについては音楽用、シアター用の場合があると思います。

順番に見ていきましょう。

音楽用

私の自室にセッティングしてみました。

スピーカーはFOSTEX(フォステクス)の名作GX100basicとScandyna(スキャンダイナ)のminipod(ミニポッド)をつないでみました。

同環境で比較できるのFX-AUDIO- FX-202Jとモニタースピーカーとして仕様しているGENELECジェネレックの8030Aです。

SX-S30は音を出すだけならインプットはRCA入力にプレーヤーを接続すれば再生されます。

ただし、自動音場補正などの設定をするにはHDMI出力からモニターへ接続する必要があります。

設定時はPCのモニターを外してつなぎました。

設定完了後はモニターは外しても設定がエディットデータが保存されるので大丈夫です。

シアター用

シアター用はリビングシアターでセッティングしました。

HDMIの入力にamazonのFireTVとDVDプレーヤーを接続しています。

出力はプロジェクターに。

我が家はテレビがないので動画サービスやDVDはプロジェクターを利用しています。

その都度設置するのは大変なので新築時に天井から吊り下げてもらいました。

SX-S30のHDMI入力は4系統あるのでブルーレイレコーダーやテレビゲーム、FireTVなどをつなげてもリモコンですぐに切り替え可能です。

出力は4Kパススルーや4Kアップスケーリングの機能があるので4K対応テレビやプロジェクターにも嬉しいですね。

私が使っているプロジェクターはエプソンのEH-TW5350という少し古いエントリーモデルのプロジェクターなので4Kには対応していませんが十分に綺麗な映像でとても満足しています。

スピーカーはスタンドがないのでスキャンダイナのminipodでのチェックのみです。

音場補正

自動音場補正のMCACCの設定はフルオートで完了します。

付属の測定用のマイクを接続し普段視聴する位置に設置します。

スピーカーからいろいろな周波数の音が出て測定マイクで分析し左右のバランスの差異を補正していきます。

設置環境や音響特性の悪い場合により効果を発揮すると思います。

私の自宅では床置きしているリビングのスピーカーで特に効果を感じました。

minipodは付属の足がありますが、床からの距離が低いのでどうしても音響的に偏りが出てしまいます。

改善出来る方法としてはスタンドを置くことだけです。

ツイーターを耳の位置まで上げるというのもありますが床からの距離が近いことによる音の反射によって歪みが出てしまいます。

そのような環境でMCACCの設定をしてからデスクの上に置いている自室にそのままの設定で移動して聞いてみると低域の特定の音域だけ明らかに凹んでいました。

これはリビングではその音域が反響していたのでMCACCの測定によりその音域を削った効果だと思います。

リビングでは確かに飽和していた低域の一部が落ち着き、聴きやすさが向上しました。

音質

基本的にはバランスのとれた音、当たり前だがMCACCの設定後でもスピーカーによって特性はそのまま残っている。

スピーカーのバランスを変える訳ではなく本当に音響を整えている感覚です。

設定前後ではやはり左右の定位や輪郭はまとまっている印象。

全体の印象としては綺麗な音ですが小さくまとまっていて聴きやすいけど高音の輝きや低音の伸びは減っていると思います。

オーディオ用に自室に置くならやはりオーディオ用の2chのプリアンプを選択すると思います。

しかしどこかに欠点がある訳ではないので不満を感じることもないです。

まとめ

音質だけを求める方には最適なアンプではないかもしれませんが、ネットワーク機能や映像とのリンクなど総合的に考えるとユーザーによっては最高なアンプだと思います。

私の場合には購入前の印象通りバッチリでした。

特にリビングでFireTVとプロジェクターの中継役として活躍してくれていて

リビングの良くない設置環境の改善をしてくれる言うことなしのアンプです。

 

コンパクトでスタイリッシュ

ボディーが黒じゃなくてシルバーなのでインテリアの邪魔にならない

自動音場補正MCACCで音響を改善

ストリーミングサービスでBGMを流せる

FireTVやプロジェクターと接続、連携可能

安定した音質と2.1chの必要十分な出力

 

やっぱりリビングで使うことを想定して作られたプロダクトだと思います。

今の時代のニーズにマッチした画期的な作品なのではないでしょうか?

せっかくの機材も使い方次第で出る音は変わってしまいます。

スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。

皆様が良い音楽と過ごせますように。