元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。
LUXMANのプリメインアンプL-505uXⅡのレビュー記事です。
記事の目次
LUXMAN(ラックスマン)L-505uXII試聴レビュー
L-505uXⅡは2017年にリリースされたプリメインアンプです。
長年続く505シリーズですが前作のL-505uXから6年ぶりのモデルチェンジです。
LUXMANの中ではエントリーモデルですがその実力は素晴らしく、長い時間をかけて熟成されたシリーズと言えます。
伝統のL-505シリーズのブラッシュアップモデル
LUXMAN(ラックスマン)L-505uXIIの仕様
フロントパネル
LUXMAN伝統のデザイン。
センターのVUメーターが特徴的ですね。
左右のバランスがとれていて美しいデザインだと思います。
左にインプットセレクター、右にボリューム、下段にはトーンコントロールやMC/MM切替、スピーカー切替などが並びます。
ラックスマンの定番デザイン。ブルーのVUメーターが精悍。
リアパネル
センターに電源ケーブル、左右にスピーカー端子。
こちらも左右のバランスが取れて美しいレイアウトだと思います。
RCA4系統の他XLRのバランス入力にも対応しています。
アンプのクラス的にバランス入力やMCカートリッジに対応しているのが嬉しい
内部構成
ハイイナーシャ(高慣性)電源
内部構成もほぼシンメトリーで美しいです。
中央の電源部にはEI型電源トランスと10,000μF×4本の大容量ブロックコンデンサーを搭載しています。
瞬発力と安定性を両立した組み合わせです。
革新の増幅帰還回路、ODNF4.0
増幅回路の出力から歪成分のみをフィードバックし補正するラックスマン定番の独自帰還回路ODNF。
バージョンは4.0になり歪の検出制度が飛躍的にアップしています。
伝送路の高S/N化、低インピーダンス化が実現し緻密でダイナミックな表現が可能になりました。
仕様
定格出力 | 100W+100W(8Ω)、150W+150W(4Ω) |
---|---|
入力感度 / 入力インピーダンス:PHONO(MM) | 2.5mV / 47kΩ、PHONO(MC):0.3mV / 100Ω、LINE:180mV / 47kΩ、BAL.LINE:180mV / 55kΩ、MAIN-IN:1V / 47kΩ |
出力電圧 | REC OUT:180mV、PRE OUT:1V |
周波数特性 | PHONO:20Hz〜20kHz(-3.0dB以内)、LINE:20Hz〜100kHz(-3.0dB以内) |
全高調波歪率 | 0.009%以下(8Ω、1kHz)、0.09%以下(8Ω、20Hz〜20kHz) |
S/N比(IHF‐A) | PHONO(MM):91dB以上、PHONO(MC):75dB以上、LINE:104dB以上 |
音量調節 | LECUA |
増幅回路 | ODNF4.0 |
出力構成 | バイポーラ・パラレルプッシュプル |
電源トランス | EI型540VA |
ダンピングファクター | 210 |
トーンコントロール最大変化量 | BASS:±8dB at 100Hz、TREBLE:±8dB at 10kHz |
電源電圧 | AC100V(50 / 60Hz) |
消費電力 | 270W(電気用品安全法の規定による)、85W(無信号時)、0.4W(スタンバイ時) |
外形寸法 | 440(幅)×178(高さ)×454(奥行き)mm、奥行きは前面ノブ20mm、背面端子27mmを含む |
重量 | 22.5kg(本体)、26.5kg(標準梱包) |
付属品 | リモコン(RA-17A)、電源ケーブル(JPA-10000 : 極性マーク付) |
LUXMAN(ラックスマン)L-505uXIIの音質
それでは音質のレビューです。
L-505uXⅡはローがしっかりと伸びていて、かつ高音まで全体的に分厚くしっかりと中身が詰まったサウンドです。
各楽器音のアタックや輪郭は明瞭な粒立ちで適度に丸くブックシェルフスピーカーでも骨太なサウンドを演出します。
しっかりとドライブする力強さを感じトールボーイスピーカーでも相性は良好です。
音の艶や広がりも素晴らしく、音楽を非常に気持ちよく、バランスよく聴かせてくれます。
軽さ、キツさを感じないので音量を上げてもうるさく感じず、より音楽に没入することができるサウンドチューニングと感じました。
高S/N、高解像度で広がりのある現代的な部分が明るさや軽やかさを演出しています。
また、そちらの方向に振りすぎると軽くてキツいサウンドになりやすいですが、L-505uXⅡは一つ一つの音の質感や厚み、重量感も兼ね備えています。
この価格帯のプリメインアンプでは珍しいキャラクターで私は大好きです。
音の広がり、潤い、パワー、全てが高い質感で絶妙なバランス
LUXMAN(ラックスマン)L-505uXIIにおすすめのスピーカー
B&W 704S2
美しい中高音の704s2とL-505uXⅡの駆動力、ローエンドの伸びで相性が良さそうです。
非常にハイレベルなサウンドで音楽が楽しめる組み合わせです。
MONITOR AUDIO STUDIO
透明感のある高域とキレの良い低音を持つ実力機STUDIOをL-505uxⅡで駆動すればその実力を十分発揮できます。
ブックシェルフのサイズ感を超えたパワフルな音が期待できます。
価格帯別スピーカー
他にもおすすめのスピーカーはたくさんあるのでレビュー記事を価格別にまとめてみました。
参考になれば幸いです。
LUXMAN(ラックスマン)L-505uXIIの評価
実売価格約25万円とラックスマンの中ではエントリークラスですがそのサウンドは価格以上の価値があると思います。
適度に張りがあって力強く潤いも感じられる絶妙なサウンドバランスでスピーカーの持つポテンシャルを引き出す素晴らしいスピーカーです。
人気の機種なので試聴ができる機会も多いと思います。
まだ体感していない方はぜひ試聴されてみてください。
ハイクラスなプリメインアンプ。気持ちよく音楽に没頭できる製品。
最後に
L-505uXⅡは素晴らしいサウンドを出すプロダクトです。
このクラスのプリメインアンプから本当の意味でのスピーカーの駆動が可能になるのかもしれません。
スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。
皆様が良い音楽と過ごせますように。