光城精工 (KOJO)オーディオ用電源タップCrystal3.1 Crystal6.1の音質レビュー

KOJO Crystal 3.1

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こんにちは。

元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。光城精工 (KOJO)のオーディオ用電源タップCrystalシリーズのレビューをしていきます。

実際に自宅ではCrystal 6.1を使用していますが非常に満足度の高い電源タップです。

光城精工 (KOJO)オーディオ用電源タップCrystal3.1 Crystal6.1の音質レビュー

光城精工 (KOJO TECHNOLOGY)とは

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出典:http://kojo-seiko.co.jp/

光城精工は「世界中の電源をきれいに」のコピーを元に様々な電源製品を生産しています。

ホームオーディオ、カーオーディオ、医療機関での電力の安定供給を支える製品などをメイドイン青森で製造しています。

また、一般的に高額になりがちなオーディオ用電源製品を、なるべく高価な素材を使わず、生産性やパッケージコストも意識しながらできる限り安価に提供するというコンセプトが一貫しており、高品質でコストパフォーマンスに優れたプロダクトが非常に好評なメーカーです。

安くて物が良いという消費者にとっては非常にありがたく、最高に魅力的な製品を生み出しています。

ポイント

コスパ最高なプロダクトを国内で製造するメーカー

Crystal3.1 Crystal6.1とは

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出典:http://kojo-seiko.co.jp/

Crystal 3.1は3Pのコンセント3口と2Pのコンセントが1口の合計4口の電源タップ。Crystal 6.1は3Pが6口、2Pが1口で合計7口のオーディオ用電源タップです。

元々KOJO TECKNOLOGYからはForce bar(フォースバー)という人気シリーズの電源タップが発売されていましたが、生産完了となり2019年12月からはCrystalシリーズが後継機種としてリリースされています。
もちろんモデルチェンジに際して様々な改良が加えられており、サウンドクオリティーはより向上しています。

M.I.S.(メカニカルアイソレーションシステム)採用

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CrystalシリーズはForce bar同様「M.I.S.(メカニカルアイソレーションシステム)」を採用しており3つの大きなパーツ(①トップカバー②サブシャーシ③ボトムシャーシ)から構成されています。

M.I.Sではインレット、連結コンセントの全てのパーツをサブシャーシに搭載し外装ケース(トップカバー、ボトムシャーシ)から独立(宙吊り)させ、不要振動の伝達を抑えています。

Force barではトップカバーとサブシャーシの連結にチタン製のスペーサーが使われていましたが、CrystalシリーズではM2052(Mn(マンガン)73% +Cu(銅)20%+Ni(ニッケル)5%+Fe(鉄)2 %の合金)という素材が制振材として採用され、超低周波から超音波領域までカバーしています。

さらにボディーの構成としてはスチールのトップカバーにアルミのサブシャーシとボトムシャーシを組み合わせたForce barに対してCrystalではアルミのトップカバーにスチールのサブシャーシ、ボトムシャーシへと変更され、約20%の重量アップを実現しています。

異素材を組み合わせることによる固有振動の分散効果はそのままに、重量増による振動耐性もアップしています。

更に床からの振動を直接受けるボトムシャーシの厚みは1.6mmから2.0mmに変更されると共に底面に採用されていた衝撃・振動吸収性に優れたオリジナル成形ハネナイト(内外ゴム製)はTAOC製振動吸収シートに変更されています。
これらはM.I.S.(メカニカルアイソレーションシステム)による振動抑制効果を更に向上させると共に、ボディ全体の剛性を高め、セッティング時の安定感と高音質化に大きく貢献しています。

ポイント

完成度の高かったForce barをさらにブラッシュアップした製品

光城精工(KOJO) Crystal 3.1 Crystal6.1の音質レビュー

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私は自宅のリビングシステムにCrystal6.1を採用しました。
電源まわりを変えてノイズが減りS/Nの向上や帯域バランスが変わることを期待しており、もちろん透明感や瑞々しさ、ハイからローまで全帯域においてよりフレッシュなサウンドになったので期待通りの結果ではありましたが一番驚いたのはサウンドステージが広がったことです。

この傾向はスピーカーケーブルやバナナプラグをあれこれ変更しながら実験したときに感じた変化に近いです。
また、Crystal 6.1の有り、無しを意識して比較試聴していた時よりも、その後何も意識せず音楽を聴いていた時に美しい音になっていることに驚きました。

これはおそらく比較するように分析的に聞いているときには「高音の輝きはどうか」「中低音の密度感はどうか」「音の広がりはどうか」など細かい項目に注目しているためだと思います。
音楽を構成する様々な要素があるとして、それぞれが1%程度の違いしかないとしても、それを掛け合わせるととても大きな差となって現れます。

分析的な意識が外れた時に音の良さに驚くという経験から全体的、総合的な音質向上の効果を強く感じました。

ポイント

音の傾向は変えずクオリティーを上昇させる魔法のようなアイテム 

光城精工(KOJO) Crystal 3.1 Crystal 6.1の評価

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出典:http://kojo-seiko.co.jp/

これは間違いなくおすすめできる製品です。

特に現在電源対策を行っておらず、オーディオ用の電源タップの購入を検討されている方、電源ケーブルや電源タップによる音質向上を体験したことのない方にはぜひ使っていただきたいです。

費用対効果の面で素晴らしく、オーディオ用電源の入り口としてはこの製品を選んでおけば失敗と感じることは無いと思います。

さらに音楽好き、オーディオ好きだけでなく、DTMで作曲をする方にもおすすめです。

モニタースピーカーとオーディオインターフェース、PCの電源をCrystalシリーズのタップから給電することで、より正確なモニタリングが可能になりミックスダウン時により繊細な調整ができます。

また、録音時のサウンドクオリティーもアップするのでアナログ機材やマイクプリなどにもお試しいただきたいです。

ポイント

価格を考えると圧倒的な効果。全ての音楽ラバーにおすすめ

最後に

電源だけでなくセッティングや使い方次第で同じ機材でも出る音は変わってしまいます。

スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。

皆様が良い音楽と過ごせますように。