元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。オーディオテクニカのバナナプラグAT6301の試聴レビューです。
記事の目次
audio-technica(オーディオテクニカ) バナナプラグ AT6301音質レビュー
オーディオテクニカからは現在6種類のバナナプラグが販売されていますがAT6301はその中でも一番安価なモデルです。
家電量販店やアマゾンなどでも多くのレビューが集まり使っている方も多いのではと思い改めてレビューしてみます。手に入りやすいモデルなのでこれがあれば他のモデルとの比較もしやすいと思います。
同シリーズのAT6302のレビューは別ページです。
audio-technica(オーディオテクニカ) バナナプラグ AT6301試聴レビュー
早速音質レビューです。目立った乱れもなくパワー感もほぼ変わりなく好印象ですが中域にバランスが寄っていてミドルが少し飽和する場面があります。また、ボーカル帯域の上の方に若干のピークがあるようでソースによっては不自然さを感じました。
低音楽器のアタック感は若干丸くなりますがこれはこれでアリなサウンドだと思いますし好きな人にはかなり好まれるかもしれません。
気になる点としては縦方向の空間は広めですが横の広がりがあまりなく、サウンドステージはスピーカーの幅を超えることはありません。
高域の空気感も今一つといったところで音楽に持っていかれる感覚になりたい方には別のバナナプラグをおすすめします。
迫力という面では物足りませんが落ち着いて音楽を聴くには良いです。
バランスに大きな乱れはないが迫力に欠ける。その反面聴きやすさを感じるサウンド。
audio-technica(オーディオテクニカ) バナナプラグ AT6301の使い方
AT6301はネジ固定式のバナナプラグです。絶縁体のアウターシェルをとると導体が出てきます。
マイナスドライバーでネジを緩めて被膜を剥いたスピーカーケーブルを入れてネジ止めします。
最後にアウターシェルをかぶせて完成です。
パッケージの裏に説明書きもあるので慣れていない方でも問題なく作業していただけると思います。
audio-technica(オーディオテクニカ) バナナプラグ AT6301の評価
良く売れているようですが私の思う音楽の一番おいしい部分が削られてしまうので個人的にはあまり好みではありません。
バランスが崩れて音質が悪いとかそういったものでは無いのですが空気感や音の広がりが感じられない部分が残念です。人が音楽を聴いて心を揺さぶられる部分はハーモニーや歌詞の内容だけではないと思います。ボーカルの息遣いや楽器の倍音成分の鮮やかさで鳥肌が立つような経験がある方は別のバナナプラグがあっていると思います。
しかしシチュエーションによって求められるサウンドが違うのがオーディオの面白いところです。BGM的な使い方をするのであればこれはベストな選択肢かもしれません。AT6301を使えば人の会話の邪魔をせずバランスの取れたサウンドで良い空間を演出できるのではと想像しています。
また、細かいところを見なければ価格以上の価値はあると思うので購入されるのもアリだと思います。
バナナプラグの比較レビュー
バナナプラグの比較レビューの記事もあります。
バナナプラグは様々なメーカーからリリースされている定番アイテムですが、各社個性があります。好みに合わせて選べるだけの選択肢があるので参考になれば幸いです。