B&W(Bowers & Wilkins)ブックシェルフスピーカー705S2試聴レビュー【20万円台】

B&W 705S2のレビュー

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こんにちは。元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。
最近になってB&Wの現行モデルをいろいろと聴き比べる機会があったのですが改めて705S2のすばらしさを認識しました。

コスパ的にも非常に満足度の高い機種だと思いますので詳細をレビューします。

B&W(Bowers & Wilkins)705S2試聴レビュー

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

705 S2はオーディオメーカーとして確固たる地位を築いた「B&W(Bowers & Wilkins)」のスピーカーです。

2017年11月にリリースされたブックシェルフスピーカーでキャビネットのカラーはグロスブラック・サテンホワイト・ローズナットの3色です。

塗装によって音が変わるのでグロスブラックが音が良いといわれていますが私はローズナットが好みです。音質的にはブラックのほうが塗装が厚く強度も有りクリアなサウンド、ローズナットがウォームな印象になります。(今回試聴したのはローズナットのタイプです。)

700シリーズはB&Wのトレードマークだったケプラーコーンではなくコンティニュアムコーンが採用されています。そして新開発のツイーターも素晴らしいクオリティーで感動ものです。

705S2のツイーターはキャビネットから独立したオーディオファンにはおなじみの通称「ちょんまげ」スタイルです。

ポイント

新たに設定された700シリーズのブックシェルフ上位機種。音質、見た目共に極上

B&W(Bowers & Wilkins)705S2の仕様

フロント

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

ツイーターオントップと言われる方式でツイーターが配置され、ツイーターは物理的にキャビネットに固定されておらずフローティング状態になっています。

ポイント

700シリーズのブックシェルフでは唯一のツイーターオントップ

中高音の表現力が抜群

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

ツイーター周りにバッフル面(スピーカーユニット周りのボディー)が無いので音の歪が起きにくいのもツイーターオントップのメリットです。キャビネットにツイーターが固定されているモデルと比べてみると高域の透明感や広がりが優れています。

録音の優秀なソースを再生すると鳥肌が立ちます。透明感があり音の輪郭も艶っぽくサウンドに色気があります。

ポイント

美しい高音とサイズを超えた表現力は多くのシチュエーションにおすすめ

カーボン・ドームツイーター採用

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出典:https://www.bowerswilkins.com

高音の美しさを絶賛していますがその理由のひとつにカーボンドームツイーターがあげられます。これは下位モデルのB&W600シリーズで採用されているアルミ・ドームツイーターをベースに表と裏からカーボンでコーティングしたものです。同じ環境で600シリーズと700シリーズを比較すると圧倒的な差を感じます。

600シリーズも他のメーカーに比べて劣っているとは感じませんが700シリーズになるときらびやかな美しい高音にハッとさせられます。

これは個人的な好みが深く関わってくると思いますが私が音楽を聴いて鳥肌が立つ瞬間は主に美しい高音を浴びたときです。もともとダンスミュージックが大好きでクラブDJをしたり自分でも作曲しているので低音好きだと思いますし低音の質ももちろん大切ですがキックの質感やベースラインで鳥肌が立った記憶はありません。

オーディオで感動したいなら中高音の質を求めるのが近道だと私は思っています。

ポイント

カーボンドドームの恩恵は大きく 明らかに質の向上を感じる

コンティニュアムコーンミッドレンジドライバー

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

上位機種800シリーズから流用されたコンティニュアムコーンも特徴的です。正確で付帯音の少ない中域の再生に貢献しています。

解像度が高くくっきりはっきり描き出すような描写力で非常に現代的なサウンドと感じました。800シリーズのリニューアルでも感じましたが特徴はモニター的というか正確無比な表現力だと思います。

見た目もスタイリッシュになって私は好みです。

ポイント

より現代的なサウンドに生まれ変わった新シリーズ

B&W(Bowers & Wilkins)705S2の音質レビュー

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

力強さと音の厚みを感じます。非常にバランスの良いサウンドメイクがされています。瑞々しく張りがあり、大きな音の粒が前に飛んできます。

サイズ感以上のサウンドステージが広がり、一聴して同時に試聴した他社製の20万円代のスピーカーとは圧倒的な格の違いを感じました。解像度が高くクリアでスピード感もありますが全く耳に刺さるようなシャープさは感じません。音の艶、色気と迫力もあり完全に好みの音質です。

音が鳴った瞬間に分かる質の高さ、細かく音質を追うまでもなく良いと感じるスピーカーでした。

部屋中に音が広がるトールボーイスピーカーが好みの筆者ではありますが、705S2はトールボーイの704S2や702S2よりもバランス良好に感じます。

べた褒めですが本当に素晴らしい音質で、B&Wの700シリーズの中でも個人的には一番コスパが良いモデルに思えます。

ポイント

素晴らしい音質で一つの完成された世界を見せてくれるスピーカー

B&W(Bowers & Wilkins)705S2におすすめのアンプ

DENON(デノン)PMA-2500NE

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PMA-2500NEはパワーがありどっしりとした低域の力強さと高域の広がりが気持ち良いプリメインアンプです。

705S2と合わせてパワフルで空間表現力の優れたセッティングが期待できます。

PMA-2500NEの個別記事はこちら

 

LUXMAN(ラックスマン)L-505uXII

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出典:https://www.luxman.co.jp/

L-505uXⅡはPMA-2500NEより粘りがあり

L-505uXⅡの個別記事はこちら

価格帯別プリメインアンプ

他にもおすすめのアンプはたくさんあるのでレビュー記事を価格別にまとめてみました。

参考になれば幸いです。

5万円未満のアンプ

5万円~10万円のアンプ

10万円台のアンプ

20万円台のアンプ

30万円以上のアンプ

B&W(Bowers & Wilkins)705S2の評価

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

完全に価格以上の価値、サウンドクオリティーを持つスピーカーで実売価格がペアで30万円を下回るスピーカーとしては間違いなくトップレベルに入ると思います。

見た目もオーディオ好きにはおなじみのB&Wスタイルで良いと思います。オーディオルームももちろんですがリビングに置いても最高に贅沢な音楽ライフが楽しめること間違いなしです。

気になった方はぜひどこかで試聴されてみてください。すぐにその魅力が感じられると思います。

最後に

B&W705S2は本当に素晴らしいスピーカーです。

自宅でこの環境があれば大満足という方がほとんどなのではないでしょうか?上を見たらキリがない世界で頑張れば手の届きそうな価格でこのスピーカーが買えるのは素晴らしいことだと思います。

デメリットとしてはB&Wは正確な音を出すスピーカーばかりですが価格に応じてさらに質が向上していくのでもっと上を目指したくなることでしょうか、、笑 オーディオの魅力はとてつもないですね!

良い機材も使い方次第で出る音は変わってしまいます。スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。

皆様が良い音楽と過ごせますように。