B&W(Bowers & Wilkins)ブックシェルフスピーカー607 S2の試聴レビュー【10万円以下】

B&Wスピーカー607S2

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こんにちは。

元オーディオショップ店員のイイネドットミー(@iine_me)です。

以前B&Wのブックシェルフスピーカー607のレビューを書きましたが600シリーズの25周年アニバーサリーモデルとしてs2がリリースされました。
コスパに優れた600シリーズの中でも最もコンパクトなサイズですがバランスも良好でおすすめのスピーカーです。

B&W(Bowers & Wilkins)607S2の試聴レビュー

607S2 - B&W(Bowers & Wilkins)ブックシェルフスピーカー607 S2の試聴レビュー【10万円以下】

出典:https://www.bowerswilkins.com/

600シリーズは多くのオーディオファン憧れのブランド「B&W(Bowers & Wilkins)」のエントリークラスのスピーカーです。

607S2はシリーズ最小のコンパクトなキャビネットで書斎やデスクトップオーディオにおすすめのモデルです。

2018年にノーマルの607がリリースされ、以前のB&Wのシンボルリックな黄色いケブラーコーンからシルバーのコンティニュアムコーンが採用されました。

607 S2 Anniversary Editionは今回で第7世代となる600シリーズの25周年を記念して2020年に発売され、各サイズで最後に「s2」がついたモデルとなります。

旧600シリーズではブラック、ホワイトの2色展開でしたがs2シリーズではブラック×レッドチェリーとホワイト×オークの2色が追加されました。DALIのOBERONのようなカラーラインナップですね。

コンティニュアムコーンなど基本的なパーツは変わらずブラック、ホワイトの見た目は旧シリーズからほぼ変わりませんが新たなカラー展開で最近の日本の住宅事情というかフローリングのお部屋にもマッチする良いデザインだと思います。

ポイント

600シリーズのコンパクトなブックシェルフスピーカー

B&W(Bowers & Wilkins)607の仕様

デカップリングダブルドーム・トゥイーター採用

G 50 600 Series Anniversary Edition Tweeter Dark 6 - B&W(Bowers & Wilkins)ブックシェルフスピーカー607 S2の試聴レビュー【10万円以下】

出典:https://www.bowerswilkins.com/

 

~33kHz(-6dB )までの周波数レンジに対応するツイーターを採用した607に対し、607S2は38kHzまでの周波数レンジに対応するツイーターを採用しています。

上位機種の700s2シリーズで採用されているカーボンドームツイーターは600シリーズのアルミドームツイーターをカーボンでコーティングしたものです。

600シリーズの方がシャキッとした高域で700シリーズはそこに空気感と潤いがプラスされたような音質です。クッキリハッキリした600S2に対して空気の震え、バイブレーションを感じるような700シリーズといった感じです。

607s2は小ぶりなサイズ感も相まって中高域の解像度が高く非常にクリアな印象を受けます。

ノーマルの607を横に並べて比較はできませんでしたがクリアさや音楽性がアップしたように感じました。

ポイント

クリアで澄んだ高域表現を可能にするアルミドームツイーター

Continuum™コーン(コンティニュアムコーン)ミッドレンジドライバー

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

ノーマルモデルから継続採用となったコンティニュアムコーンもやはり抜群です。中低域に解像度を感じるという珍しい体験が可能になります。

ポイント

今時のスピーカーらしい設計で細かいニュアンスまで再現します。

新開発のクロスオーバー

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

ノーマルシリーズからアップグレードされたクロスオーバーが採用されています。今回のアニバーサリーモデルの核となる部分ではないでしょうか?

旧モデルでも特に不満を感じた記憶はありませんが、各ユニットのつながりが良くなったことによってスピーカーとしてのランクが確実にアップしています。

ポイント

音質アップに大きく貢献するリニューアルパーツ

B&W(Bowers & Wilkins)607S2の音質レビュー

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最初の印象としては低域のスピード感と量感のバランスがとても良く、質の高い中低域にフォーカスしました。

ノーマル607では中高域に不満はなく、低域はもう少しだけ量感が出てくると良いなと感じた記憶があります。

中高域は前作同様の解像度の高さに加え、音楽性も向上していて、非常に良いスピーカーです。

音楽をしっかり鳴らすのは当然のことですが透明感、うるおい、シズル感などとも表現できそうな部分が生まれています。

ポイント

全帯域でスピード感があり高解像度。音楽性も高く素晴らしいバランス

旧モデル607のレビュー記事はこちら

B&W(Bowers & Wilkins)607S2におすすめのアンプ

TEAC(ティアック) AX-505

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出典:https://teac.jp/

TEAC(ティアック) のAX-505はA5サイズのコンパクトなボディーと優れたパフォーマンスでおすすめのプリメインアンプです。

607S2との組み合わせでは省スペースで高音質のオーディオ環境が生まれます。

AX-505の個別記事はこちら

DENON(デノン) PMA-600NE

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コストパフォーマンスで選ぶならDENONのPMA-600NEがおすすめです。

低価格ながら広がりのある空間表現とビビットなサウンドデザインです。

PMA-600NEの個別記事はこちら

価格帯別プリメインアンプ

他にもおすすめのアンプはたくさんあるのでレビュー記事を価格別にまとめてみました。

参考になれば幸いです。

5万円未満のアンプ

5万円~10万円のアンプ

10万円台のアンプ

20万円台のアンプ

30万円以上のアンプ

B&W(Bowers & Wilkins)607S2の評価

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出典:https://www.bowerswilkins.com/

素直に「欲しい!」と思えるクラスの音が出ているので書斎や6畳程度のデスクトップ環境でシステムを組まれる方にはぜひ検討していただきたいスピーカーです。

価格は9万円前後~と同価格帯で他社製品もいろいろと選ぶことができるプライスレンジですがこのクオリティーのスピーカーというのはなかなかないはずです。

もちろん音の好みは様々なので全ての方に当てはまるとは思いませんが、音楽の細かいニュアンスや美しさを求める方にはバッチリハマるプロダクトです。

流し聞きよりしっかりと聴きこむスタイルの方におすすめです。

最後に

B&W607S2は初めての本格オーディオとしてもおすすめです。ハイクオリティーで手の届く素晴らしいスピーカー。

しかしせっかくの機材も使い方次第で出る音は変わってしまいます。

スピーカーやアンプのポテンシャルを引き出すセッティングに関する記事をまとめましたので合わせてご確認ください。

皆様が良い音楽と過ごせますように。